【呪術廻戦】 呪術師“最強”の妹〈番外編2〉

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ｽﾞﾊﾞｯ

ｽﾞﾊﾞｯ

ｽﾞﾊﾞｯ

『細雪』の間合いに入る呪霊がたった一振りで一掃されていく

一振りで5体は確実に祓える

そして、飛ぶ呪霊には無数のビー玉サイズの呪力を塊を一斉に放つ

低級呪霊あれば、それだけで祓えるだけの威力がある

呪力の塊は、ルーンの応用により、予め決めた軌道を描く

故に、1つたりとも無駄にはならない

飛ぶ呪霊を穿った後、Aが描いた軌道通りに地上の呪霊に降り注ぐ

そこへ、追い打ちを掛けるように呪力の斬撃が呪霊を一刀両断する

『細雪』を覆った呪力を刀を振ると同時に呪力を放つ

それは『細雪』の斬る威力を保ったまま、間合いを越える

Aの猛攻により、200体近くいた呪霊は120体へと減った





「すげぇ…」

「攻撃の速度も威力も何もかも、全てが段違いだ…」

「術式無しでこれって…
真希さんが言ってた意味、分かった気がするわ…」





「……“仕掛け”は弾切れか」

先刻より侵入してくる呪霊の数が増えてきていることにAは気付く

「(残りはざっと120…これ以上増えられても面倒だけど、呪霊を呼び寄せてる元凶は、結界の中央に埋まってる…)」

Aは1級呪霊を容易く一刀両断して思考を巡らせる

「……同時にやればいいか」

結論を出すと悠仁達がいる所まで戻った



ｰｰｰｰｰ呪創結界『火樹銀花』



ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ

『火樹銀花』の結界内に侵入した呪霊が一気に爆ぜる

結界内に侵入するありとあらゆるモノに“フルオート”で呪力を付与し、爆発させる

多勢に無勢の状況下においては、形勢逆転の一手となる大技であり荒技

呪霊が爆ぜる中、Aはある一点を見る

「(元凶のヤツは封印して持ち帰れば、今後の役に立つかも)」

Aは、元凶が埋まっているであろう場所にいくと、そこを掘った

あったのは、強力な呪力を帯びた銅板の様なものだった

「これか…」

『縛鎖』

銅板に黒い鎖が巻き付いた

先刻までの強力なフッと消える

Aが銅板を手に持つと、『火樹銀花』内での爆撃が止まった

Aは、悠仁達を覆っていた結界を解いた

そして、2重の帳が同時に上がる

「ﾌｩ…」

『細雪』を鞘に納めながら、Aは息をつく

「傷は大丈夫か？ 3人共」

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