【呪術廻戦】 呪術師“最強”の妹〈番外編2〉

〃 ページ27

加茂と伏黒、三輪と真希が戦闘を開始する

その隙と言わんばかりにAは森の中を進む

「(準1級だな…この感じは
楽巌寺学長か よくもまぁ、あのサプライズ直後に用意できたな 流石というべきか…なんと言うか
呪霊を飼って躾けてる時点でどうかとは思うけど
兎に角、ソイツは早く祓っとかないとな 邪魔だし)」



10分後

「棘」

「しゃけ！」

玉犬と共にいる狗巻と合流した

「おかか？」

「あぁ…私もすることないから呪霊狩りするところ」

「しゃけしゃけ」

「棘は？」

「ツナマヨ」

狗巻はそう言うと、メカ丸の携帯をAに見せた

「成程」

Aが頷くと、狗巻は電話を掛けた

『はい 役立たず三輪です』

「“眠れ”」

ﾄﾞｻｯ

電話口から物音と寝息が聞こえてくる

「“戻れ”」

狗巻が玉犬の頭を撫でてそう言うと、玉犬は影の中に消えていった

「棘」

Aはある一点を見つめている

狗巻も構える

悍ましい呪力がそこから溢れていた

「(この違和感は…)」

「こんぶ」

狗巻は口元まである制服のファスナーを下ろして口元を出す

ｻﾞﾝｯ

木の陰から呪霊が現れた

「！！」

刹那、呪霊の頭だけが転がり消え去っていく

狗巻は目を見開いた

対しAは目を細める

そして、同じ木の陰から現れた聞き取れぬ言葉を発する呪霊

「此奴は…」

「しゃけ いくら 明太子」

「他の術師にこの事を伝えるよ 下手したら死人が出る」

「しゃけ！」




　




　
呪霊の猛攻を避けながら、Aと狗巻は森を走る

「(植物を操る術式……森にいては分が悪い)」

2人は屋根の上を走る

その頭上を木の根のようなものが通り過ぎる

「“逃げろ”」

木の根が向かう先にいた伏黒と加茂に狗巻は呪言を使い逃がす

すると帳が降りた

2人は伏黒達と合流した

「何故高専に呪霊がいる 帳も誰のものだ？」

「多分その呪霊と組んでる呪詛師のです」

「ｹﾞﾎｯ」

「あぁ 兄さんが言ってた奴ね」

「ツナマヨ」

「そうですね 五条先生に連絡しましょう」

「電波が遮断されてなければいいけど」

「ちょっ…と待て
君達は彼が何を言ってるのか分かるのか？」

平然と会話が成立している空間に耐えられなくなったのか加茂がそう言った

「それどうでもよくない？」

「相手は“領域”を使うかもしれない
距離をとって五条先生の所まで後退ｰｰｰｰｰ」

ｰｰｰｰｰﾊﾟｷｬ

ｶﾞｯ

伏黒の携帯が壊されるのとAの蹴りが繰り出されるのはほぼ同時だった

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