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キャメルが海猿島へ漂着した

その数十分後

1台の水上バイクが桟橋の反対側に到着する

「少し離れた所で待機しています」

十七夜月(かのう)が小鳥遊にそう言った

「暗視ゴーグルは、好きじゃないだけど…」

小鳥遊はそう言いながら、トレードマークとも言えるグレーのカラーレンズ眼鏡を外し、十七夜月(かのう)に渡した

グレーの迷彩服に身を包んだ小鳥遊は、暗視ゴーグルを片手に持っている

『嬢、失敗すんなよ』

「誰に向かって言ってるの? (チャン)さん」

小鳥遊はヘッドセットから聞こえてくる声にそう言うと、水上バイクから島へと飛び降りた




 




 




 
暗視ゴーグルを着けて、小鳥遊は鬱蒼とする森の中を進む

見えてきたのは、商業施設

裏口から潜入すると、そこはカフェと観光案内所だった

「(……身を隠せる物は一通り揃ってるな)」

小鳥遊はカフェのテーブルの上にこれみよがしに携帯電話を通話状態にして置いた

『Aさん 連中が島に上陸しました』

十七夜月(かのう)からの連絡が入る

「人数は?」

『6人…キャメル捜査官を追っていたメンバーですね』

「了解」

小鳥遊はそう言うと、カフェのカウンターキッチンに身を潜めた



その数分後、キャメルが赤井の指示でカフェ店内に入ってきた

「コーヒー豆の麻袋を3つ、入手しました!
1つは中身が入っていたので抜かせてもらいましたが…
あと、カフェに隣接する観光案内所から…ガムテープとカッターナイフを…」

『カフェならストローがあるはず…それも拝借しておけ…』

「は、はい… 携帯電話?」

キャメルがストローを取ろうと、ペンライトでテーブルを照らすと、そこには携帯電話があった

『携帯電話?』

「はい カフェのテーブルに」

『……そうか…』

『それより、今、キャメルさんが持ってる物おしえてくれる?』

「た、大した物は持ってないよ…
ペンライトとFBIのIDに…GPSが壊れたスマホに、それに連動してるインカム…
あ! そういえば…出掛ける前に赤井さんに頂いたハンチング帽も…」

『でかしたぞ、キャメル! そいつは切り札になるかもしれん…』

「こ、これがですか?」


カラン

キャメルがそう言うと、カフェの入口の扉が開いた

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朱鷺の砂(プロフ) - ベルモットさん» コメントありがとうございます。政治分野は専門ではありませんが、勉強をしています。コナンはリアルな部分が多い作品なので、そこに沿いつつフィクションを入れています。 (5月23日 14時) (レス) id: 8ffe6e82ed (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 初コメです。政治的な知識が豊富な夢小説で興味深いです。もしかして政治のお勉強をされているのですか。 (5月23日 11時) (レス) @page23 id: f174f30836 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朱鷺の砂 | 作成日時:2022年4月29日 22時

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