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Track48 ページ5

二人はヒプノシスマイクを起動させた


今日が研究成果のデビュー戦だ
突きつけるマイクは拳銃
突き刺さるライムは弾丸
科学者は知りたいんだ君達の断末魔を

さっき礼をさせてもらおうか言の葉党
バトルで圧倒する罵倒
この韻とFlowで思考不能
容赦はしない血の中傷 死の舞踏をお披露目しよう


「ヴッ…アアアッ」

ドサッ

勘解由小路以外は皆気絶した

「クッ……!」

「身を持って判っただろう? これが、如何に危険なものか…」

膝をついている勘解由小路に露路が言った

「貴様等…!」

勘解由小路は二人を睨む

「その状態で睨まれたところで、威圧感も何も無いが…」

Aは勘解由小路にそう言った

「散々利用してくれたんだ…
この落とし前はつけさせてもらう」

「科学者から研究データを盗み、軍人をコケにしたんだ…五体満足で帰れると思わない事だ」

二人は勘解由小路にそう言った

「調子に乗るな…!」

「調子に乗っているように見えたのなら謝るよ」

露路はそう言って、勘解由小路と目線を合わせた

「何を…!」

「君達には、少し眠ってもらう」

パァン

露路はそう言い終わると、勘解由小路の目の前で手を叩いた

「…!?」

ドサッ

すると、勘解由小路は気を失った

「さて、Aちゃん 行こうか」

「…ああ」

Aは露路の後をついて行った





「じゃあ、改めて自己紹介するね」

露路はそう言った

此処は高級料理店の完全個室

向かい合う様に露路とAは座っていた

「僕は露路・リー・司 29歳 元軍の訓練教官兼軍医だよ」

「元軍人?」

「うん……ちょっとあってね」

Aの言葉に露路はそう言った

「………」

「否、Aちゃんには隠さず話そう
僕はね、裏切られたんだ………嘗ての教え子にね」

「…!?」

その言葉にAは驚きを顕にした

「随分と嫌われてたみたいでさ…
ま、過ぎた事を言う趣味ないし、僕は教え子の事を信じてるからね
裏切りの一つや二つ、理由を話してくれれば許すけどね」

自嘲気味に露とはそう言った

「……そうか」

「じゃあ次はAちゃんの番ね」





ーーーーー
因みに露路を裏切った教え子は前作で二郎と三郎を捕まえた元軍人達です



『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- 5th LIVE@AbemaTV《SIX SHOTS UNTIL THE DOME》』
メットライフドームでの開催中止は苦渋の決断だったと思いますが、この様な形で私達を楽しませて頂きありがとうございました!
全ディビジョン最高でした!!

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作者名:朱鷺の砂 | 作成日時:2020年3月28日 16時

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