Track7 ページ10
車の運転席に乗ると、Aの携帯電話が震えた
「…何の用だ？」
『相変わらず不機嫌そうだなぁ…
電話から聞こえてきたのは、男の声だった
「切るぞ」
『おいおい、そりゃねぇぜ 用があって連絡したのによぉ』
「なら早く用件を話せ」
『今、店には居ねぇんだろ？』
「は？」
『早く戻った方が良いぜ…
男の口調から真意は読み取れない
「それってどういう…」
ﾌﾞﾂｯ
Aの返答には答えずに、通話は切られた
「……取り敢えず急ぐか」
そう呟くと車のエンジンを掛け、アクセルを踏んだ
制限速度ギリギリの速度で車を走らせる
BARに着き、扉を開ける
「待ちくたびれたぜ 黒葛ちゃん」
店内のバーカウンターに一人の男がいた
派手な服装とサングラス
「……隠れ蓑が何だって？」
Aは男にそう聞いた
「冗談に決まってるだろ」
「帰れ」
「そんなつれない事言うなよ、黒葛ちゃん」
「……」
「何も塵を見るような目しなくていいでしょうよ」
男はAにそう言うと煙草に火をつけた
「…ヤクザの火貂組組長に啖呵切って来たらしいな」
「流石ペテン師 情報が早いな」
「詐欺師って言ってくれよ」
「どっちも同じだろう」
Aは男にそう言うと、煙草を咥え火をつけた
「……法務省が何か企んでるらしいぞ」
「…!?」
男の言葉にAは微かに目を見開く
「その内容は判らないが、な……」
「何故それを私に？」
「何故って…知りたいかなぁと思ってよ」
「………バレたらどうするつもりだ？」
「そこに手を打っているのが俺よ」
男は不敵な笑みを浮かべる
「それに、このBARの設備は知ってるからよ」
そう言って、テーブルを軽く叩いた
「流石は、詐欺師の天谷奴零」
勿論、それが何を意味するか、Aは分かっている
「んじゃ、俺はもう行くわ」
天谷奴はそう言うとBARの扉を開け出て行った
「法務省か…」
Aは天谷奴の言葉を思い返し、そう呟いた
「さて…どうするかな」
ｰｰｰｰｰ
司法省って今なくて法務省ですよね
間違ってました すみません
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和南(プロフ) - 最初のプロフィールの所の紹介欄で佐馬刻ではなく左馬刻ですよ (2020年9月8日 18時) (
レス) id: adb4b6099f (このIDを非表示/違反報告)
朱鷺の砂(プロフ) - 猫苺さん» ありがとうございます！！ (2020年5月1日 9時) (レス) id: 8ffe6e82ed (このIDを非表示/違反報告)
猫苺 - 30票にした達成感､､､。更新頑張って下さい！！ (2020年5月1日 5時) (レス) id: 7adddb7655 (このIDを非表示/違反報告)
朱鷺の砂 - 莉那さん» あ…すぐに直します 教えて頂きありがとうございます (2020年3月5日 22時) (レス) id: 8ffe6e82ed (このIDを非表示/違反報告)
莉那(プロフ) - 入間さんの漢字 銃『兎』ですよ〜 (2020年3月3日 21時) (レス) id: b2b56d90f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朱鷺の砂 | 作成日時：2019年11月4日 0時
