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track44 ページ48

「全く…」

Aは呆れたようにそう零すと床に落ちたナイフを蹴り飛ばした

三人には直ぐに手錠を掛けられた

(因みに膝蹴りとハイキックを喰らった男二人は気絶している)

「……心配いらなかったみたいですね」

そう言って一人の女が扉の影から姿を現した

「…朝霞」

「誰だテメェ」

左馬刻が女に言った

「私は厚生省麻薬取締部の大炊御門(おおいのみかど)朝霞(あさか)です 以後お見知りおきを」

「マトリって…!」

朝霞は自己紹介をすると近くの花瓶を逆さにした

ドサッ

透明な袋に入ったオレンジ色のカプセルが大量に落ちてきた

「それは…」

「証拠は掴めました 彼等が無罪判決を下されることはないでしょう」

「最も、こいつ等は(ドラッグ)以外にも詐欺やら何やら色々やっている……他の犯罪が明るみになるのは時間の問題だろう」

Aはそう言って、前髪をかき上げた

「全く…何故こうも面倒ごとばかり起こるんだ
これじゃあ、大赤字もいいとこだ」

「何故……ただの元検察官如きに我々は負けているのだ…!」

唯一意識のある男が言った

「…ただの検察官じゃあねぇよ」

男の言葉に百鬼(なきり)は言った

「何…?」

「あの人は元公安検察…その中でも、若くしてトップレベルの実力を持った凄腕の検察官だ
どんなに口の固い被疑者でも、あの人の話術の前じゃあ真実以外話せなくなる……」

百鬼(なきり)は続ける

「裁判で負けた事は一度も無い
それに、あの人が相手にしてきた暴力団は一つを除いて全て壊滅している
護身術の一つや二つ心得ていて当然だ」

「なぜお前が自分の事の様に話しているんだ?」

百鬼(なきり)の言葉にAは言った

「だって…アンタ自分でそういう事言わねぇじゃん」

「言う必要がない……行くよ三人共」

Aは左馬刻達に声を掛けた

「…おぉ」

「そうだな」

「じゃあ入間、此方の処理終わるまでお前休みな」

「え?」

百鬼(なきり)の言葉に銃兎は聞き返した

「お前は働き過ぎなんだよ でも安心しろ
有給休暇じゃねぇからよ」

「…?」

「上司を黙らせるくらいの恩は売ってあるからよ」

百鬼(なきり)はそう言うと、銃兎の背を押した

「今のお前には、やることがあるだろ?」

「! ありがとうございます」

百鬼(なきり)の言葉に、銃兎は礼を言うとA達の後を追った





ーーーーー
因みにAさんはキックボクシングをやってます
背負投げは中学の体育の授業で習っただけだそう

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和南(プロフ) - 最初のプロフィールの所の紹介欄で佐馬刻ではなく左馬刻ですよ (2020年9月8日 18時) (レス) id: adb4b6099f (このIDを非表示/違反報告)
朱鷺の砂(プロフ) - 猫苺さん» ありがとうございます!! (2020年5月1日 9時) (レス) id: 8ffe6e82ed (このIDを非表示/違反報告)
猫苺 - 30票にした達成感、、、。更新頑張って下さい!! (2020年5月1日 5時) (レス) id: 7adddb7655 (このIDを非表示/違反報告)
朱鷺の砂 - 莉那さん» あ…すぐに直します 教えて頂きありがとうございます (2020年3月5日 22時) (レス) id: 8ffe6e82ed (このIDを非表示/違反報告)
莉那(プロフ) - 入間さんの漢字 銃『兎』ですよ〜 (2020年3月3日 21時) (レス) id: b2b56d90f1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朱鷺の砂 | 作成日時:2019年11月4日 0時

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