Track32 ページ36
「…ﾌｩｰ」
煙草の煙が誰も居ない店内を漂う
カウンターの上に置いた携帯電話が着信を告げる
「？…司？」
Aは画面に触れ、電話に出る
『ｶｯ…ｶｯ』
聞こえてきたのは、何かを爪で叩く音だった
「！……」
Aはその音を聞くと、スピーカーモードにした
『僕に何か用かい？ 飴村乱数君』
『用？ 僕はただ、オネーさんが一人で寂しそうにしてたから隣に座っただけだよ☆』
『アハハ それは、ありがたいね』
『それより、なんでオネーさんは僕の名前を知ってたのかな？』
『僕でも、The Dirty Dawg の事は知ってるさ…』
『ふーん』
『それより、目的は何かな？』
『だから、それは』
『態々人払いまでして…なのに、中王区の彼女達の気配も感じ取れないから、少なくとも僕を捕らえる事は今は目的ではない……
と、するとだ 君は個人的に用があって僕の所に来た、違うかい？』
『ﾌﾝｯ 噂通り、いけ好かない奴だ』
『それは、褒め言葉として受け取っておくよ』
『…もし、中王区の女共が来たらどうするつもりだったんだ？』
『その時は、全員倒すだけさ』
「その時は、全員倒すだけさ」
露路は、口元に笑みを浮かべ、そう言った
その言葉を聞いた飴村は、驚いた表情を浮かべていた
「君ってさぁ……驚いた顔も可愛いよね」
「…はぁ！？」
唐突にそう言った露路に飴村は大声を出す
「いや、普段の顔も可愛いんだけどさ」
「………(何言ってんだ…コイツ)」
先刻と全く関係のない話を始めた露路を、飴村は冷たい目で見た
「何もそんな塵を見るような目で僕を見なくてもいいじゃないか！」
「………(本当にコイツが、露路・リー・司なのか？)」
「まぁ、いいや
それじゃあ…本題に入ろうか」
「！！」
露路がそう言うと、瞬時に空気が変わった
先刻の巫山戯た緩い空気ではなく、呼吸すらも躊躇してしまう様な張り詰めた空気に変わった
「君が、態々僕に接触してきた理由を聞こうか」
金色の瞳が、小動物を狩る鷹の如く、飴村を射貫く
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和南(プロフ) - 最初のプロフィールの所の紹介欄で佐馬刻ではなく左馬刻ですよ (2020年9月8日 18時) (
レス) id: adb4b6099f (このIDを非表示/違反報告)
朱鷺の砂(プロフ) - 猫苺さん» ありがとうございます！！ (2020年5月1日 9時) (レス) id: 8ffe6e82ed (このIDを非表示/違反報告)
猫苺 - 30票にした達成感､､､。更新頑張って下さい！！ (2020年5月1日 5時) (レス) id: 7adddb7655 (このIDを非表示/違反報告)
朱鷺の砂 - 莉那さん» あ…すぐに直します 教えて頂きありがとうございます (2020年3月5日 22時) (レス) id: 8ffe6e82ed (このIDを非表示/違反報告)
莉那(プロフ) - 入間さんの漢字 銃『兎』ですよ〜 (2020年3月3日 21時) (レス) id: b2b56d90f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朱鷺の砂 | 作成日時：2019年11月4日 0時
