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Track23 ページ27

「退紅殿との話の内容は、最近ヨコハマに出回っている、ある(ドラッグ)について…」

(ヤク)か…」

「それが一寸、訳アリでね…」

「訳アリねぇ…」

左馬刻はそう言うと、煙草を咥え火を付けた

「そう…私が検察官だったのは、勿論知ってるだろう?」

「ああ」

「全く同じモノだったんだよ…
四年前、私が担当した最後の事件の元凶とね」

窓の外を見ながら、Aはそう言った

「…それで、親父が姉貴を呼び出したってのか?」

「ただの(ドラッグ)絡みの事件だったのなら、呼び出されずに済んだんだろうけどね…」

「?」

「四年前の事件で、(ドラッグ)を作り、世に流行らせたのは、元は海外を拠点に活動していたある犯罪組織
まぁ…その時に大方逮捕したから、今回のは所謂残党だから、以前の様な力は無いだろうけど…
退紅殿は、自分の手で潰したいから、私に情報を寄越せって交渉してきたってところだな…
これで十分かい? 若頭殿?」

「…おう」

「まぁ、心配は要らないさ
……それより、似合っているな その指輪」

左馬刻の手を見て、Aは言った

「姉貴が選んだからな」

「嬉しいことを言ってくれる」

「でもよぉ…何で親指に合うサイズにしたんだ?」

自身の右手の親指にはめた指輪を外して、左馬刻はAに聞いた

「!…バレたか」

少し驚いた表情を見せて、Aはそう言った

「多分、彼奴等は気付いてねぇよ」

「だろうね」

「何か意味があんのか?」

「…君は、こういうのに詳しいと思っていたんだが…」

左馬刻の質問にAはそう溢した

「興味ねぇよ」

「よく云うだろ、結婚指輪は左手の薬指にはめろって
ようはそれと同じだ まぁ…意味は全く違うけどね」

「ふーん」

「私の欲を言えば、左手の親指にはめてほしいかな」

「…どんな意味があんだよ」

左手の親指に指輪をはめながら、左馬刻は言った

「それは秘密 自分で調べるといい」

Aがそう言うと、丁度BARに着いた

「じゃあ、左馬刻君 先刻はありがとう」

そう言いながらAは車を降りた

「おう…今度店に行くからな」

「何時でも来なよ」

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和南(プロフ) - 最初のプロフィールの所の紹介欄で佐馬刻ではなく左馬刻ですよ (2020年9月8日 18時) (レス) id: adb4b6099f (このIDを非表示/違反報告)
朱鷺の砂(プロフ) - 猫苺さん» ありがとうございます!! (2020年5月1日 9時) (レス) id: 8ffe6e82ed (このIDを非表示/違反報告)
猫苺 - 30票にした達成感、、、。更新頑張って下さい!! (2020年5月1日 5時) (レス) id: 7adddb7655 (このIDを非表示/違反報告)
朱鷺の砂 - 莉那さん» あ…すぐに直します 教えて頂きありがとうございます (2020年3月5日 22時) (レス) id: 8ffe6e82ed (このIDを非表示/違反報告)
莉那(プロフ) - 入間さんの漢字 銃『兎』ですよ〜 (2020年3月3日 21時) (レス) id: b2b56d90f1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朱鷺の砂 | 作成日時:2019年11月4日 0時

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