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Track17 ページ21

「露路先生」

職員室のデスクでテストの採点をしていた露路に校長が声を掛けた

「何ですか?」

「先日の出張の件、急なんだが、明後日からお願い出来ますか?」

「ああ…大阪の件ですね 大丈夫ですよ」

「そうですか、ではお願いします」

「はい」

校長との話を終えると、露路は採点の残りを全て終え、

「お先します」

帰り支度をして職員室を出た

「(大阪……Aちゃんにお土産でも買おうか…)」





露路は、駐車場の自分の車に乗り込むと、

「!!」

助手席に見覚えの無い封筒が置かれているのに気付いた

「………」

警戒しつつ、封筒を開けた

中には一枚の紙と写真

「……!?」

露路は驚いた様に目を見開くと、車を急発進させた









その少し前、イケブクロで萬屋をやっている山田兄弟にある依頼があった

依頼人は一人の華奢な少年

内容は、「兄が昨日から帰って来ないから探してくれ」というものだった

「それって…俺達より警察に相談するべきじゃないのか?」

一郎が少年にそう聞いた

素朴な疑問だった

「言ったんだけど……どうせ家出だろって相手にされなくて…」

「そうか、分かった
お前の兄貴を搜し出してやるよ」

「ありがとうございます!」

少年を帰すと、一郎達は情報収集を開始した





「情報によると…このビルですね」

情報収集の結果、ある三階建ての廃ビルに少年の兄が居る事が分かった

だが、それ以外の情報は全く無かった

本当にただの家出なのか、誘拐なのかが分からない

「兎に角、入るぞ」

中は音一つしない

人が居るかどうかを疑うほど静かだった

「静かすぎる」

それは最早異常だった

三人はそれぞれ別れて少年の兄を搜した

一郎は三階、二郎は二階、三郎は一階を捜す



【一郎said】
一郎は、人の居る気配の無い廊下を歩るき、部屋の扉を慎重に開けるも、誰も居ない

「(本当に此処なのか…?)」



【二郎said】
二郎は、片っ端から部屋の扉を開けていた

「二階には居ねぇか…」

全ての扉を開け、二郎はそう呟いた

すると

「動くな」

背後から男が近付きそう言った

「!?」

その手には、折り畳みのナイフが握られている



【三郎said】
「(居ませんね…)」

部屋のロッカーまで確認をしたが何処にも居なかった

「(取り敢えず、一兄に報告を…)」

三郎が携帯を取り出すと

「何をしている」

「!?」

背後からの声に振り返ると、そこには、ナイフをチラつかせたガタイの良い男が居た

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和南(プロフ) - 最初のプロフィールの所の紹介欄で佐馬刻ではなく左馬刻ですよ (2020年9月8日 18時) (レス) id: adb4b6099f (このIDを非表示/違反報告)
朱鷺の砂(プロフ) - 猫苺さん» ありがとうございます!! (2020年5月1日 9時) (レス) id: 8ffe6e82ed (このIDを非表示/違反報告)
猫苺 - 30票にした達成感、、、。更新頑張って下さい!! (2020年5月1日 5時) (レス) id: 7adddb7655 (このIDを非表示/違反報告)
朱鷺の砂 - 莉那さん» あ…すぐに直します 教えて頂きありがとうございます (2020年3月5日 22時) (レス) id: 8ffe6e82ed (このIDを非表示/違反報告)
莉那(プロフ) - 入間さんの漢字 銃『兎』ですよ〜 (2020年3月3日 21時) (レス) id: b2b56d90f1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朱鷺の砂 | 作成日時:2019年11月4日 0時

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