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小鳥遊の言葉に驚くものの、皇は黙らない

それに便乗して、斎藤も口を開いた

「私も、あの動画について嘘だと言っただけで疑われるなんて心外です…!」

「フフッ」

「「(笑った…?)」」

唐突に笑みを溢した小鳥遊を安室とコナンは凝視した

小鳥遊は近くの椅子に腰掛けて脚を組み、脚に肘を付いて頬杖を付いた

「何時まで私を騙せるなんて思っているんだ? “御堂社長”」

「え…?」

「「「「え…?」」」」

小鳥遊の言葉に皆が困惑した

「何を言っているんですか…? 私はーーーーー」

「ーーーーー人間というのは、実に正直な生き物でね
嘘をつく時や動揺したときに、一瞬だけ無意識下で、ある僅かな動作をする
嘘をつくというのは、大小関係なくストレスを引き起こすからな
故に、他人に完全になりすますなんて不可能だ」

「…………」

「言い掛かりでは?
そんな体のいい言い分が通る訳ーーーーー」

「ーーーーー黙るも喚くも勝手だが…お前の目の前に居るのが、ただの心理学者だと思うな」

「はぁ?」

「まぁいい タネ明かしをすれば済むことだ」

小鳥遊はそう言うと、十七夜月(かのう)の方を見た

「はいはい」

小鳥遊にそう返した十七夜月(かのう)は屈んで遺体に手を伸ばした

そして、髪を掴むと軽く引っ張った

すると、遺体の髪はカツラで、その下から“本当の姿”が現れた

それは、誰が見ても秘書である斉藤そのものだった

「「「「「!?」」」」」

「…………」

皆が目を見開いて皇の横にいる女を見る中、女は俯いて口を閉ざした

「ーーーーー流石ね、小鳥遊先生」

そして、そう言いながらカツラを脱ぎ捨てた

「み、御堂さん…!?」

真逆と信じられないと言いたげな表情で目暮達は殺されたと思われていた御堂を見る

「真逆バレるなんて思ってなかったわ
こう見えて、演技には自信があったのよ」

「…………」

「御堂社長
秘書である斉藤さんを殺害したのは、貴女で間違いありませんね?」

「ええ」

「…随分と潔いですね」

「成り済ましがバレたんだから、潔くもなるわよ」

十七夜月(かのう)の言葉に吹っ切れたように御堂は返した

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朱鷺の砂(プロフ) - お手製おにぎりどうぞ!!さん» ご質問の文章の書き方ですが、私は背景とかキャラの動作とかにこだわりがあるので、それを全面的に出すために三人称視点で書いてます。あと誰のセリフかが分かりやすくなりますし。こんな感じですが私の書き方が参考になれば良いです。頑張って下さい。 (2022年11月24日 22時) (レス) id: 8ffe6e82ed (このIDを非表示/違反報告)
朱鷺の砂(プロフ) - お手製おにぎりどうぞ!!さん» 感想ありがとうございます! 楽しんでいただけているようで嬉しいです!! (2022年11月24日 21時) (レス) id: 8ffe6e82ed (このIDを非表示/違反報告)
お手製おにぎりどうぞ!! - 一つ質問なのですが、どうすればリアル感のあるカッコいい文章の書き方ができるのでしょうか?私も別サイトで小説を書いていますが、どうしてもうまくいきません。 (2022年11月21日 20時) (レス) @page2 id: 3461c24d3b (このIDを非表示/違反報告)
お手製おにぎりどうぞ!! - この小説全て読みました!読んでいて他の作品にはない面白さと文章の書き方があって、まるでコナンの世界に自分がいるみたいでした! (2022年11月21日 20時) (レス) @page2 id: 3461c24d3b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朱鷺の砂 | 作成日時:2022年11月18日 16時

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