第十三の怪 似ているけど違う 【ミサキ階段編】 ページ16
という訳で何だかんだ有りましたが、彼も同行する事になりました。
「むーん」(-᷅_-᷄๑)
『花子くん、そろそろ機嫌直して。』
さっきから何故か機嫌の悪い花子くんを宥めていた。
「だって、まさかAが男を連れて来るなんて思わなかったから、色んな意味で複雑なんだ。」
『ふふ、何それ?
花子くん、まるで娘を嫁にやるものかと拗ねてる父親みたい。』
「な!そ、そうかなぁ〜でもまあ、俺が生きていたらAのおじいちゃんと同じぐらいの歳だし…だから、かな。」
『あ、そっか!因みに花子くんって幾つの時に亡くなったの?』
「ん?嗚呼、確か…って、そんな事はいいの!」
何か誤魔化された感が否めないけど…まあ、今度ゆっくり聞けばいいか。
「すまないな、Aちゃん。
俺のせいで弟君と喧嘩させちまったみたいで。」
『ん?弟?誰がですか?』
私の言葉に彼は目を見開いた。
「え?違うのか?」
『はい、花子くんは何十年も前に亡くなっています。』
「……そうか、俺からしたら良く似てる気がするがな。雰囲気とか、目元とか。」
『……そう、なんですね。』
言われてみれば…確かにそうかも…でも…まさかね。
♡
という事で私達はミサキ階段にやって来ました!
そして、階段には犠牲者の血がポタポタと……
「……じゃあ行こうか。4段目踏むんだっけ?せーのっ!いーち!にーい!さーん!し!」
パチャン
「ここが……境界…」
「ミサキ階段ね。随分好き勝手してくれてんじゃん」
『あの…花子くん…あまり、ミサキ階段に酷い事しないで欲しいの…』
「まあ、其れは相手次第だけど…もしかしてAって二番と面識があるの?」
『う、うん、ヤ…二番は私が小さい頃からよくお参りをしている祠でよく遊んでたの…』
幼い頃、おばあちゃんに連れられてやって来た時から。
だから、殆ど幼馴染みの様な…そんな存在だ。
「……そっか、Aにとって二番は大切な存在なんだね。」
コクン (´;ω;`)
「…なら、出来る限りの事はするよ。(Aを悲しむ顔なんて見たくないからね)」
何だかんだ危険な目に合わせたくないと思いながらも、花子はAに甘い。
改めてA達は周りを見渡した。
確かに16時の書庫に似ているけど違う別世界、学校とも、雰囲気が違う。
人形が道が全部水没し、此岸と彼岸の二つの岸辺を繋ぐ海
『あ、寧々、此処水があるから転ばない様に手を繋ごうか?』
「ハ!うん、ありがとうお姉ちゃん。でも、大丈夫よ!」
女性陣はほのぼのとしていたとさ。
第十四の怪 偽りのミサキ【ミサキ階段編】→←第十二の怪 不思議な男性 【ミサキ階段編】
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空夜☆時音(プロフ) - 嗚呼さん» ありがとうございます!気に入っていただけて嬉しいです! (2020年2月28日 18時) (レス) id: b7a01024a7 (このIDを非表示/違反報告)
嗚呼 - オリジナル面白いです! (2020年2月28日 18時) (レス) id: 5faa0d3c7f (このIDを非表示/違反報告)
空夜☆時音(プロフ) - こっちんさん» ご指摘ありがとうございます!修正しました! (2020年2月26日 21時) (レス) id: b7a01024a7 (このIDを非表示/違反報告)
こっちん - 登場人物設定の四十・四十一の怪に出てくる名前の星蘭が"優姫"になっていますが?? (2020年2月26日 21時) (レス) id: e1802d5515 (このIDを非表示/違反報告)
こっちん - 夢主と花子くんとつかさくんの3人が出てくる場面が楽しみです!!3人の反応がどんな風になるのかワクワクします!! (2020年2月25日 19時) (レス) id: e1802d5515 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:空夜☆時音 | 作成日時:2020年2月16日 23時