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仲間 ページ9

〈よっ!北山〉


仕事が終わって、Aも友達と会う予定があるからと、俺はみんなに誘われて居酒屋に行った。


『みんな早ぇーな笑、どうしたの急にみんなで飲もうなんて』


〈いや、北山最近元気ないって千ちゃんが言うからさぁ〉


『なんだそれ笑』


〈なんかあっただろ?〉


藤ヶ谷が急に真面目な顔をして俺に言った。


『え?』


〈付き合い長いんだからそれくらい分かるって〉


『…いや、実はさ、Aが…』


俺は、あの日の病院でのことを6人に話した。


〈そんな、、よりによってなんでAちゃんが…〉


〈手術は?〉


『延命治療はできるけど、完治するには治療法がないんだって、』


〈マジか、、それで、どうするの?〉


『俺さ、、結婚しようと思う』


〈えっ?!〉


『ずっと前から考えてて指輪も用意してたんだけど、渡しそびれててさ笑』


〈それ……おめでとうじゃん!!〉


〈でも、大丈夫か?それなりにいろいろ大変かもしれないけど〉


『そんなことはとっくに覚悟できてるって』


〈うっわ、北ミツめっちゃかっこいいじゃん!!〉


〈上手くいくといいなぁ〉


〈なんかできることあったら言えよ!〉


こいつらいつだって応援くれるんだもんなぁ。


『さんきゅ笑』


帰るとAがソファで寝てしまっていた。


『A、A、、』


「う〜ん…、、あぁ、宏光…おかえり」


『ただいま、ここで寝あら風邪ひいちゃうよ』


「ごめん、知らないうちに寝ちゃってた笑」


へへっ、と笑う彼女の顔を見たら愛おしくてしょうがなくなった。


『ほら、もう寝よっか笑』


「うん笑」


少し狭めのベッドに2人窮屈そうに寝そべった。


Aが俺の方に向いて瞼を閉じた。


『A』


「ん?」


『あのさ、明日デートしよ』


「えぇ、なんで急に?」


『俺行きたいところあるんだよね』


「そうなの?じゃあ行こうよ!明日私仕事早く終わらせるから」


『あんま無理すんなよ?』


「分かってるって笑」


俺は彼女を引き寄せて腕の中に入れると、抱きしめてまた瞼を閉じた。

星空の下のプロポーズ→←残酷な真実



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設定タグ:北山宏光 , 病系 , Kis-My-Ft2   
作品ジャンル:恋愛
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ももちん - 涙がとまりません (2021年1月3日 0時) (レス) id: bd2e175192 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - ともさん» このレス欄でメンバーを言っていただければOKです! (2019年10月3日 15時) (レス) id: 1f93544609 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 返事遅くなりすみません!ボード大丈夫ですか? (2019年10月2日 0時) (レス) id: 1f79981bd4 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - ともさん» 大丈夫です! (2019年9月24日 1時) (レス) id: 1f93544609 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 病系でも大丈夫ですか? (2019年9月22日 15時) (レス) id: 1f79981bd4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユナ | 作成日時:2019年9月13日 15時

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