彼女の行方 ページ7
Aは信じられないスピードで家を出ていった。
数日前、俺は彼女の誕生日にプロポーズをしようと、指輪を買った。
けれどそれは今も部屋の引き出しに閉まったまま。
Aは昨日までは普通だったのに、今日になって態度も表情も変わった。
何かがおかしい。
急に男ができるはずもない。
ありえないとは思ったけれど、なぜだか引き止めることも出来なかった。
そんなある日のことだった。
📞〜
玉からの着信だった。
『もしもし、』
〈あっ、ミツ?〉
『おん、どうした?珍しくない?玉から電話なんて』
〈いや、あのさ…ミツ、Aちゃんと別れたって言ってたから本当はこんなん、お節介かもしれないんだけどさ、、〉
『えぇ?どういうこと…』
〈今日さ、大学病院に友達のお見舞いで来てるんだけど、〉
『うん、』
〈病院の待合室にAいた、〉
『…えっ?』
〈凄い深刻そうな顔でさ。声掛けられなかったけど、とりあえずミツには言った方がいいかなって〉
『じゃ、Aが大学病院に、?』
〈多分めちゃめちゃ混んでたからまだいると思う〉
『分かったすぐ向かうわ。タマ、ありがとな』
俺は電話を切ると直ぐに病院へ向かった。
俺は診察室を出るなりロビーを駆け回って彼女を探した。
俺の番号じゃ出ないかもしれない。
でも……
一か八かでかけてみる。
「もしもし、」
電話の向こうで懐かしいAの声が聞こえた。
『A、今どこ』
「今、買い物中だけど…」
彼女は震える声で精一杯嘘をついたんだ。
けれど俺には見えてしまったんだ、エスカレーター
を降りていく君の姿が。
『なんで病院なんかにいる、』
「っ、、」
『切るな!切らないで答えてくれよ、』
「なんでよ…、」
『後ろ、見て』
Aはゆっくりと俺のいる方へ振り返った──
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ももちん - 涙がとまりません (2021年1月3日 0時) (レス) id: bd2e175192 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - ともさん» このレス欄でメンバーを言っていただければOKです! (2019年10月3日 15時) (レス) id: 1f93544609 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 返事遅くなりすみません!ボード大丈夫ですか? (2019年10月2日 0時) (レス) id: 1f79981bd4 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - ともさん» 大丈夫です! (2019年9月24日 1時) (レス) id: 1f93544609 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 病系でも大丈夫ですか? (2019年9月22日 15時) (レス) id: 1f79981bd4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユナ | 作成日時:2019年9月13日 15時