星に願いを

星に願いを ページ39

《親愛なる旦那さまへ




宏光、ちゃんと生きてる？笑




私はもういないけど、この手紙を読んでいるあなたはさぞかし落ち込んでるんでしょう。





ご飯ちゃんと食べてる？


掃除してる？


洗濯できてる？



私はただただ、あなたのことが心配です。



でもね、私はほんとに幸せだった！


毎日支えてくれる人が隣にいて嬉しかった。


私と結婚してくれてありがとう。



これからは宏光からは見えないところであなたを支え、見守るから安心して今まで私のために我慢してきてくれたこと、いっぱい楽しんで欲しい！




ではでは、、




ずっとずっと先で、おじいさんになったみっくんにまた逢えることを楽しみにしてます♡





あなたの自慢の妻 Aより》





彼女は今も俺の胸で生きている。




待っててくれよな、いつかまた絶対逢いに行くからな。




見上げた夜の桜の間から見えたのは、春の満点の星空だった。




その中で1番輝く星に俺は願った。




いつまでも彼女が笑っていられますように──





Fin……

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