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最後の宣告 ページ36

一時帰宅の許可がおりた。



それは決して素直に喜べることではなかった。



〈そろそろ覚悟を…〉



医師からの最後の宣告だった。



『A、家帰れるって。良かったな!』



なるべく明るく病室に戻った。



「ほんとに…?」



弱々しく彼女は微笑んだ。



久しぶりに彼女を乗せて運転し、家に帰った。



『A、おかえり。ほら、ただいまは?』



「ただいまぁ、、うわ、懐かし…」



『ちゃんと家キレイにしてんの、わかる?笑』



「わかるわかる、偉い笑」



『よし、今日は俺が飯作っから待ってろ〜?』



「みっくんのご飯も久しぶりだなぁ」



俺が飯を作ってる間、Aはキッチンの前でじーっと子供のように料理するのを見ていた。



「パパだったらイクメンになってただろうなぁ笑」



『だろ?笑』



「ねぇ、明日お弁当持ってピクニック行こうよ」



『ピクニック?』



「毎年さ、桜見に行ってたじゃん?あの公園久しぶりに行きたい」



『でも体、大丈夫か?』



「大丈夫だよ…それに私、」







それから彼女は口を噤んでしまった。



きっともう長くないことを感じているのだろう。



それでも俺は絶対に諦めない。



彼女がいなくなってしまうこの家で1人でやっていける自信なんてない。





『よし、行こ』



「でもさ、明日平日だけどお仕事大丈夫なの?」



『なんだよ、そんなこと気にしてくれてんの?笑
俺はこう見えてもめちゃめちゃ仕事出来るんだから明日くらい大丈夫だって笑』



「仕事できるのはとっくに知ってたよ?笑」



『そ?笑』






仕事より、自分より、大切なものがあった。



何故か、明日だけは…



そんな風に思った。

桜の蕾→←雪の温度



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設定タグ:北山宏光 , 病系 , Kis-My-Ft2   
作品ジャンル:恋愛
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ももちん - 涙がとまりません (2021年1月3日 0時) (レス) id: bd2e175192 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - ともさん» このレス欄でメンバーを言っていただければOKです! (2019年10月3日 15時) (レス) id: 1f93544609 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 返事遅くなりすみません!ボード大丈夫ですか? (2019年10月2日 0時) (レス) id: 1f79981bd4 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - ともさん» 大丈夫です! (2019年9月24日 1時) (レス) id: 1f93544609 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 病系でも大丈夫ですか? (2019年9月22日 15時) (レス) id: 1f79981bd4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユナ | 作成日時:2019年9月13日 15時

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