星に願いを (ページ32)

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大きなプレゼントページ32

『そろそろマジで寒くなってきたな笑』

俺がそう言ったのと同じくらいのタイミングで宮田からLINEがきた。

【ごめん！もう戻ってきていいよ！】

『よし、戻るか』

「そうだね笑ごめんね、コート私が借りてるから寒いでしょ？」

『ううん、お前の方が寒がりだろ？笑』

「そうだっけ？笑」

みきを連れて病室に戻ると、まだ昼間なのにカーテンが閉まっていて真っ暗だった。

『あれ？ちょっと待ってな、電気つけるから』

と、スイッチを押そうとすると部屋の中がパッと彩り光った。

「うわぁ…！」

『なにこれ…』

天井を突き破りそうなくらいデカいクリスマスツリーが飾ってあった。

〈じゃーん！どうよこれ！〉

〈見てよ、デカくない？笑〉

〈デカすぎじゃない？！〉

そうガヤガヤと騒ぎながら入ってきたのは、6人組のアイツらだった。

『どうしたんだよこれ、』

〈Aちゃん、これ俺らからのクリスマスプレゼント！〉

「えぇ、？私に…？、、ありがとうございます！」

Aが嬉しそうに笑った。

「もしかして宏光もグル…？笑」

『え、全然笑、宮田がAのこと連れ出せって言うからとにかく言われたまんまやっただけ笑』

「そうなの～？笑」

こんなに大きいの飾ったことない～って喜んで、誰よりも幸せそうで、この時間をみんなで共有してるのが俺も嬉しかった。

それから一週間後のクリスマスにも、みんなが病室に集まって、彼女を囲んで騒いで、コイツらがいて本当に良かったと思った。

すると横尾さんが、お手製のケーキを取り出しながら
〈ミツってさ、Aちゃんのどこを好きになったの？〉と聞いてきた。

『え、今その話？笑』

〈いいじゃんいいじゃん、聞きたいそれ～笑〉と玉森が煽ってくる。

しゃーない。言うか。

『ん～、、初めて会った時さ、コイツ俺の名前ぜんっぜん覚えてくんなくてさぁ笑合コンだってのに乗り気じゃないし、途中で外に休みに行くし、なんか俺維持になってさ。なんとしても名前覚えてもらおうって思ったら好きになってた笑やべ、恥っず』

〈へぇ～ミツなんかSだね〉

『うるせー笑』

〈じゃあ、Aちゃんは？ミツのどこ好きになったの？〉

「えぇ私？笑」

ちゃんと聞いたこと無かったかも。

緊張して俺は息を飲んだ。