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危機 ページ26

今日は朝から冷え込んで一気に秋から冬に季節が変わろうとしているのを感じた。


『あぁあ、さっみ…』


隣を見ると眠っていたAの眉が歪んで、「んん、、寒いぃ」と擦り寄ってきた。


『今日は仕事ないし、ゆっくりしよっか』


「、ん、」


布団から少し顔を出した彼女はまた「みっくん、寒い」としかめっ面をした。


『飯、食う?』


「ん、でも、あんまり食欲無いや…笑」


『そっか、じゃスープだけでも』


「うん。ねぇ、」


『ん?』


「お買い物行きたい」


『買い物?何買うの?、』


「ツリー」


『ツリー?』


「だって、今年は結婚して初めてのクリスマスじゃ〜ん」


『確かに。女ってクリスマス好きだよなぁ〜』


「そんなこと私以外のどの女が言ったのさ怒」



うわ、やべ。笑
そんなつもりで言ったんじゃないんだけど。



『いや。別に笑 よし、じゃあ買いに行くか!』


「でっかいの買いたい!あ、でも…」


『でも?』


「あんまり大きいの買っちゃうと宏光、届かないかな…」


『っ、、はぁ?!ふざけんな、届くし』


良かった。

冗談を言ってからかってくれるくらい彼女はまだ元気だ。




家からちょっと離れたデパートに行くと、たくさんのクリスマスツリーが置いてあった。


『これは?』


「うーん、小さいなぁ…」


『えぇ?これデカくない?!笑』


一体彼女は俺に飾り付けをさせないつもりなのだろうか…。


結局お気に召したものは午前中に見つからなかった。


『じゃあさ、1回考えてまた来ようぜ』


「うん。ごめんね、なかなか決めらんなくて笑」


『いいんだよ、好きなのかわないと意味ないし笑』


「だね笑 宏光、私トイレ行ってくる」


『おっけー、大丈夫?』


「大丈夫だって笑 すぐ戻ってくる」


そう言って彼女は車椅子のままトイレに入っていった。


しかし、3分、いや5分経っても戻ってこなかった。


心配になって電話をかけても繋がらず、俺は近くの女の人に声をかけた。


『すみません、中に僕の妻がいるんですけど体が不自由で戻ってこないんです。見てきてもらうことは出来ないでしょうか…?』


〈ええ、大丈夫です。見てきますね笑〉



そう答えてくれた女性はトイレに入っていった。






すると、すぐに〈ちょっと大丈夫ですか?!すみません、誰かっ、!!〉とさっきの女性の声がして、俺は確信した。

一件の電話→←俺の奥さん



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設定タグ:北山宏光 , 病系 , Kis-My-Ft2   
作品ジャンル:恋愛
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ももちん - 涙がとまりません (2021年1月3日 0時) (レス) id: bd2e175192 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - ともさん» このレス欄でメンバーを言っていただければOKです! (2019年10月3日 15時) (レス) id: 1f93544609 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 返事遅くなりすみません!ボード大丈夫ですか? (2019年10月2日 0時) (レス) id: 1f79981bd4 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - ともさん» 大丈夫です! (2019年9月24日 1時) (レス) id: 1f93544609 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 病系でも大丈夫ですか? (2019年9月22日 15時) (レス) id: 1f79981bd4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユナ | 作成日時:2019年9月13日 15時

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