記憶に残したいもの ページ11
『そこ、開けてみて』
「え?どこ?」
『そこの引き出し』
家に帰ると、宏光が引き出しを指さして言った。
よく分からなくて引き出しを開けると、そこには小さな箱があった。
「え、ちょ、これ…」
『開けてみ?』
いくらなんでも分かる。
プロポーズの後に小さな箱と言ったら…。
「…え?」
『指輪、っつってもただの指輪じゃないんだけどねぇ〜笑』
得意げに宏光は箱から指輪を出した。
『イニシャルつき〜♡』
「ほんとだ…可愛いぃ♡」
『まっ、実は千賀プロデュースのリングなんだけど』
「えっ、そうなの?」
『うん笑』
彼は、すごくすごく可愛い、千賀さんオリジナルというリングを私の指にはめた。
『結婚式も挙げよう。日程とかドレスとか決めて、友達呼んでさ、』
「宏光…」
『ん?』
「だいすき、っ泣」
『んだよ、また泣いてる〜?笑 ほら、ちゃんとメイクしてるのに落ちてブサイクになるぞ?笑』
「うるさ、」
『ふふっ笑 幸せになろうな?』
「ん。ありがとう、笑」
それから私たちは、役所に婚姻届を出しに行って、式の日取りを決めて、ドレスを選びに行った。
「これ可愛くない?!あっ、これも、」
『やっぱ女子ってこーゆーの好きだよなぁ〜笑』
「そりゃそうだよ、一生に1度だしね〜、、これは?」
『えっ、それはちょっと』
「だめ?」
『ダメって言うか、露出が多すぎじゃ…』
「なにさ、ウブだなぁ〜笑」
『はぁ?』
「ふふふ笑」
そりゃ大切だよ。
一生に1度だし、ずっと先も、私がいなくなっても、宏光の中で私が綺麗に記憶されたいんだもん。
きっと、他の夫婦みたいに毎年結婚記念日をお祝いできるなんて未来は、私には保証されていないから。
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ももちん - 涙がとまりません (2021年1月3日 0時) (レス) id: bd2e175192 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - ともさん» このレス欄でメンバーを言っていただければOKです! (2019年10月3日 15時) (レス) id: 1f93544609 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 返事遅くなりすみません!ボード大丈夫ですか? (2019年10月2日 0時) (レス) id: 1f79981bd4 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - ともさん» 大丈夫です! (2019年9月24日 1時) (レス) id: 1f93544609 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 病系でも大丈夫ですか? (2019年9月22日 15時) (レス) id: 1f79981bd4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユナ | 作成日時:2019年9月13日 15時