星に願いを

出会ったのは ページ1

〈なぁミツ、明日暇？〉


『は？』



藤ヶ谷が珍しく飯に誘ってきた、、



と思ったら



〈いや、明日合コンあるんだけど、俺用事出来ちゃってさ笑〉



合コンかよ。



『で、俺に行けって？』



〈お前彼女欲しいって言ってたし、渉と宮田も来るからさ、どう？笑〉



『どうって、、』



〈俺が集めたから当然メンツは可愛いと思うけど笑〉



〈ガヤが集めたんなら間違いないんじゃない？笑〉



一緒にいた玉森が、他人事のように言った。



『いや、彼女は欲しいけど今日？笑』



〈頼む！俺の面子もあるしさ、行ってくれ！〉



なんだよ。



しかたねーな。



俺は宮田と横尾と店に向かった。



〈あ！〉



店に行く途中で宮田がデカい声をあげた。



『どした？』



〈今日俺カードないや、、、〉



〈ごめん、実は俺も今日手持ちが無くてさ…〉



『はぁ？おい待てよ、じゃあ俺が払う…ってこと？』



はぁー？ふざけんなよコイツら。



合コンに金持たずに来る男がいるかよってな笑



『分かったよ、、俺が払うよ』



〈ごめん、ミツ〉



『いいよ別に笑 それよりごめん俺レンタルしてたビデオ返してから向かうわ』



〈おっ、おっけー！じゃあ先行ってるわ〉



俺はレンタルビデオを返却して店に向かった。





〈あ、北ミツ〜こっちこっち！〉



『おっごめんごめん笑 すいません遅れました！藤ヶ谷の代わりで来ました北山宏光で〜す笑』



席について目の前を見ると、やっぱりさすがは藤ヶ谷先生。



揃いに揃って美女……ではなかった。



いや、正確に言うと2人は美女。



でもう1人は至って普通の顔。



〈えっとぉ、私は〜〉



女子組が自己紹介を始めた。



目の前で美人が話しているのを見て釘付けの横尾と宮田。



だか、俺はなぜだか今日は違ったんだ。



｢Aです。…趣味は…｣



淡々と、そして自然に口角をあげて話すA、という至って普通のルックスを持った女性に惹かれてしまったのだ。

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