21:面白い人が居て楽しそうです ページ22
今、私とお兄さんは仕事への準備をしている。
お兄さんは隣で鞄に荷物を入れる。
私は自分の'日常品'を服等に忍び込ませる。
その様子を誰かに見られたらいけない。
準備が終わったところで国木田さんが声を掛けてきた。
「おい、小僧、小娘」
国木田さんは自分のスーツから手帳を取り出した。
「不運かつ不幸なお前達の短い人生に些かの同情が無いわけでもない。故に」
国木田さんは手帳から写真を取り出した。
「この街で生き残るコツを一つだけ教えてやる」
お兄さんは写真を受け取る。私はそれを覗き込むようにして見た。
「こいつには遭うな。遭ったら逃げろ」
「この人は＿＿？」
「マフィアだよ」
『あ、太宰さん』
「他に呼びようがないからそう呼んでるだけだけどね」
「港を縄張りにする凶悪なポートマフィアの狗だ。名は芥川」
「マフィア自体が黒社会の暗部のさらに陰のような危険な連中だが、その男は探偵社でも手に負えん」
「何故＿＿危険なのですか？」
「そいつが能力者だからだ。殺戮に特化した頗る残忍な能力で軍警でも手に負えん」
国木田さんの声色が少し変わった。
「俺でも＿＿奴と戦うのは御免だ」
『へぇ......横浜は面白い人が沢山居ますね』
「ちょっ！面白いなんて、何云ってんの？！」
『大丈夫ですよ。そういう意味じゃありませんから』
私は窓から街を見た。
『少しは楽しませてくれそうですね』
私の瞳が、一瞬だけ血のような赤に染まった。
22:私達は、はめられたんですよ→←20:蜂蜜色の髪をした女性
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時姫(プロフ) - 黒樹ユリ かさくん親衛隊さん» 返信が遅れてしまい、申し訳ありません。 そして、コメントありがとうございます。もしよろしければ、 リクエストの方で何かありますか？ 教えていただければ嬉しいです。 (2017年8月23日 19時) (
レス) id: f26110437a (このIDを非表示/違反報告)
黒樹ユリ かさくん親衛隊 - 敦君可愛いし天使！！！！ (2017年7月19日 17時) (レス) id: 6e14238389 (このIDを非表示/違反報告)
時姫(プロフ) - 月雪桜さん» はい。応援ありがとうございます。 これからも頑張ります。 (2017年5月24日 16時) (レス) id: f26110437a (このIDを非表示/違反報告)
月雪桜(プロフ) - とても面白いです。これからどうなるのかが気になります。頑張って下さい^_^ (2017年5月23日 22時) (レス) id: b41419936b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：時姫 | 作成日時：2017年5月17日 18時
