平穏...? ページ16
『終わったの...?』
「多分ね。さぁ、帰ろうか。」
敦は手を差し出す。
私はほとんど無意識にその手をとり、一緒に帰っていった。
探偵社に戻った後は、私の能力が治癒もできることを話した。
社のみんなは、とても喜んでくれた。
私は、また敦と仕事をしたいな...と、思っていた。
そんなことを隠すために、私は少し微笑んだ。
「Aちゃん、笑ってるの?」
『え?私、笑ってた?』
「少しだけね。でも、可愛かったよ。」
可愛い。その言葉を聞くと、少し恥ずかしくなった。
『か、可愛いわけないでしょ!//』
本当は嬉しい。でも、言葉にして上手く伝えられない。
こんな言い方をして、大丈夫だろうか?
「そう?なら、ごめんね。」
敦は優しい。優しいから、私もこんな言い方なのかな?
『ねぇ、敦...次の仕事は無いの?』
「うん。芥川と戦って、疲れてるから...」
『じゃあ、ちょっとの休憩?』
「そうだね。」
休みか...何かできないかな?
施設にいて、何もできなかったし...
「そうだ!Aちゃん。」
『!何?』
「一緒に何処かに行こうか?」
その言葉に私は驚きながらも返事をした。
『敦が、どうしてもって云うんなら...』
上手く伝えられない言葉。でも、敦は笑ってありがとう。と、云った。
「じゃあ、準備しなきゃね。」
『うん。』
そう云って準備をする敦。
私はその場で待つ。準備が終わると、敦はすぐに来てくれた。
「じゃあ、行こうか。」
そう云って、探偵社を出る。
敦の歩く速さが速くて、私は少し早足になる。
敦の元まで行くと、私は敦の服の裾を掴んだ。
「?どうしたの?」
『歩くのが速い...疲れる。』
敦はごめんね。と云って、歩く速さを遅くする。
「Aちゃんは、何かしたいことある?」
『特に無い...敦が好きなところでいい。』
「じゃあ、よく鏡花ちゃんと一緒に行く所に行こう。」
『わかった。』
そう云って歩き始める。
着いた所は、一つのワゴンだった。
『ここは...?』
「クレープ屋だよ。食べて行こう。」
私は敦にすすめられ、ワゴンの前に行く。
「Aちゃんは何がいい?」
『...わからない。だから、敦が決めて。』
そう云うと、敦は注文をし始めた。
少しの時間の後、くれぇぷ?が出てきた。
「はい。これはAちゃんの。」
近くのベンチに座ると、敦がくれぇぷを渡してくれる。
『これがくれぇぷ?』
「そうだよ。見たこと無いの?」
『今まで、施設にいたから...』
「そうなんだ...とりあえず、食べてみて?」
私は云われるままにくれぇぷを食べた。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキー文豪
芥川龍之介
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國見つける! - 時姫さん» 國見つける!のコメントとこのコメント間違えたので決してください (2017年5月13日 12時) (レス) id: 882e477b1a (このIDを非表示/違反報告)
國見つける! - 良かった〜 (2017年5月13日 12時) (レス) id: 882e477b1a (このIDを非表示/違反報告)
時姫(プロフ) - ありがとうございます。 蓮空様も小説頑張って下さい。 また、もうすぐで新しい小説ができるので、 そちらの方も、よろしくお願いします。 (2017年4月4日 19時) (レス) id: f26110437a (このIDを非表示/違反報告)
蓮空 - 完結おめでとう!やっぱり書くペース凄い早いですね、私も頑張ります。次回作楽しみにしてます (2017年4月4日 17時) (レス) id: bd7770642b (このIDを非表示/違反報告)
時姫(プロフ) - 蓮空様、ありがとうございます。 昨日のうちに閲覧数が増えていて、 少し驚いていました。 宣伝をしていただき本当に ありがとうございます。 蓮空様も小説、頑張ってください。 (2017年4月3日 7時) (レス) id: f26110437a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:時姫 | 作成日時:2017年3月25日 21時