傀儡使いは傀儡にも愛される【NARUTO】

十九話:傀儡の夢を傀儡師は見る ページ21

・

アジトに戻ると、三尾:磯撫(ｲｿﾌﾞ)の封印が行われた。


傀儡や術を出した後に三尾の封印にチャクラを消費して疲れ、
私は部屋に戻るとベットの上に横たわった。

何日か休みを貰った私は疲労でそのまま眠りについた。



夢＿＿＿＿＿



紅葉「聞いてるのか？A！」


不思議そうな顔をした紅葉が私の顔を覗く。

紅葉の服装から察して､あの日より二週間前の話し合いだ。


A『そんな大きな声で話さなくても聞こえてるさ､紅葉。
つうか､鼓膜が敗れるっつの。』


紅葉「大丈夫！
俺達はいつもAの味方だからな！」


私が紅葉から距離を取ろうとすると、
左腕を私の首の後ろから回してニコリと笑う紅葉。


＿＿＿＿＿


意識がゆっくりと眠りの海から浮上して来ると、
私は閉じていた瞼を開く。


A『知ってますよ…………ばーか。』


横になっていた身体を起こしながら呟く。

最近、彼等の弟妹達と戦っているからか
昔の彼等と過ごした記憶の蓋が開きかけているようだ。


“封″


開きかけた記憶の蓋を精神統一しながら封じた。

＿＿＿＿＿＿＿


アジトの外＿＿＿＿＿＿



照らす月夜＿＿＿＿＿


せせらぐ川音＿＿＿＿＿＿


そよ風に揺らぐ木々＿＿＿＿＿


ただただ自然の音を聞きながら、
私はアジトから少し離れた大きな岩の上に座り月夜を見ていた。


A『どうしたんですか？……………サソリさん。』


後ろに馴染みのチャクラを感じ、
後ろにいるであろう人物の名前を呟いた。


サソリ「こんな時間に出ていく所を見かけてな。
何をしている。」


A『月を見てます。精神統一にも良いですよ。』


サソリ「ふん！精神統一など俺には無縁だな。」


A『その強がりを確か”傲慢”と言うそうですね。』


サソリ「んだとぉ？生意気な奴め！」


そう言いながらサソリさんは私の隣に座った。
こんな言い合いも久し振りだな。と思いふけった。

続く お気に入り登録で更新チェックしよう!

最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している


←十八話:傀儡は命令無しに連携を取る事が出来る

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す