弐拾捌 ページ29
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2人を見送り部屋に戻る。
そして書き置きしておいた紙を紙飛行機にして放り投げてやった。
『いい加減にしてくれないだろうか。
私を襲うわけでもなく、部屋から何かを盗んでいくわけでもなく、酒飲んでる時からじっと様子だけ窺っていたようだが。不法侵入だぞ。
誰だお前、何がお望みだ？』
長谷部も隣の自室へ戻り部屋には私1人……の、筈なのだが。月見酒の頃からずっと、1つ消えない気配があった。
初めて視認したそいつは真っ白な男。
とはいえ、こいつも傷まみれ血塗れで。白に赤…………何だか死人を見てるようだ。
その男を軽く睨む。すると恐れるように頬を少しひくりとさせながらも、意地悪く表情筋を吊り上げた。
「ははっ、こいつは驚いた。
ずっと、気付いた上で放ってたってのか。
そもそも、ここは俺達の本丸だ。不法侵入はお前の方だぜ審神者。
悪ぃことは言わねぇから出ていけ」
何を怖がっているのか、私の得体が知れないと感じているのか、その声は微かに震えていた。
まぁ、彼の言いたいこともごもっともではあるが、私だってここへ来たのは不本意なのだから、その辺はあまり責めないでいただきたかったが……それは彼にとっても知ったことではないだろう。
更に、今彼は帯刀していない。
その辺を見ると、対話する気はあるんだろう。
しかし時はもう夜半から暁も近くなっている。
『成程な、お前の言い分はよく分かった真っ白。
しかしながらもう夜も遅い。
私は眠たくなってしまったが、お前からはもっとゆっくり話を聞きたい。
だから明日でもそれ以降でも、暇な時でいい。
また顔を出してもらえないだろうか?』
こちらからのお願いだ、頭を下げて紙を差し出す。
すると頭上から、先とは違った声色のこりゃ驚いた……という声が降ってきた。
「あぁ、分かった。
俺もまだ聞きたいことはあるからな。
明日の夕餉の後にでも顔を出すとして、今日はもう俺も寝るとしよう。
……くれぐれも変な真似はするなよ？」
最後に釘を刺すように言い残してから、私に背中を向けず目を合わせたまま、ゆっくりと部屋を出ていった。
……目を離してはいけない、なんて私を猛獣か何かだと思ってるのだろうか。
それとも、そこまで警戒しないといけないことが過去にあったのか。
さて、どっちだろうなぁ。
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朔夜(プロフ) - あみあみさん» 今週もコメントありがとうごさいます！来週テストですか・・・頑張って下さい！私もそろそろ学校が始まるので更新ペースが・・・頑張りますね・・・これからもよろしくお願いします！ (2017年9月16日 13時) (
レス) id: 69535f952d (このIDを非表示/違反報告)
あみあみ(プロフ) - ついに続編かーーー 来週楽しみダーーー あっ、来週私学校のテストダ・・・ よし、この小説を読むためにテストがんばりまーーーーす (2017年9月16日 12時) (レス) id: 3f689df719 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - あみあみさん» コメントありがとうございます！どうも今回、更新日時表示が途中までオフだったみたいで・・・私自身「何故！？」と思いながら何度も更新したので見にくかったと思います・・・すみません！ (2017年9月10日 9時) (レス) id: 69535f952d (このIDを非表示/違反報告)
あみあみ(プロフ) - 更新されてからすぐに読みました 朔夜さんサイコーーーーーーー (2017年9月10日 2時) (レス) id: 3f689df719 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - ゆらさん» わざわざコメントありがとうございます！主人公は私も「こんな友達ほしいなぁ」と思いながら作ってるのでそう言っていただけて本当に嬉しいです！これからは忙しくなるので更新ペースは落ちそうですがどうかよろしくお願いします。 (2017年9月2日 23時) (レス) id: 69535f952d (このIDを非表示/違反報告)
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