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『おいジン、入るぞ』
言いながら、バタンと開けられた扉。ジンを相手にそれだけ大きな態度を取れる向こう見ずな強さも驚きだったが、俺が何より驚かされたのはその人物の若さだ。
まだ、ほんの十代かそこらじゃないだろうか。
「チッ、勝手に入ってくるんじゃねぇ」
「ノックはしてやったんだからいいだろ。三分以内に部屋に来いとか一方的に呼びつけておいて文句言うなっつーの!」
「ギリギリだったな、また迷子になったか」
「ちっげぇよ!さっきまでキュラソーから体術叩き込まれてたから、居た場所が遠かったってだけだ」
ゆったりとソファに腰掛けたまま煙草をふかすジンに比べると、入ってきたその青年は何と言うか、随分とチンピラっぽい雰囲気のある人間だった。
男にしては比較的高く中性的な声と、コーンロウの派手な髪型、加えて噛み付くような喋り方が、そのイメージを助長しているのだろうか。
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作者名:櫂渦【とーか】 | 作者ホームページ:https://www.pixiv.net/users/28997649
作成日時:2023年12月8日 22時