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ズボンの前を、誰がどう見ても限界とわかる程に張り詰めさせておきながらも必死で私を拒もうとするA。
その様子から見るに、ホルモン系に強く働きかける薬なのだろう。
この類の薬は、耐えれば耐えるほどに症状が酷くなる。我慢する方が寧ろ危ないのだ。少しでも早く熱を覚まさなければ、まともな思考を保てなくなる可能性すらある。
下手をすれば、後遺症だって残りかねない。
「ごめんなさい、puppy。ジンが来るまでの間だけだから…お願いよ、私に身を任せてちょうだ─────っ！？」
こうなったら、恨まれることを承知で無理やりにでも相手をさせてもらおう。そう覚悟を決めた私が、Aが抱えている布団に手をかけたその瞬間。
強い力で肩を押され、ぐるりと視界が反転した。柔らかいベッドの上とはいえ、身体に走った衝撃に思わず息を呑む。
あまりにも彼らしくないその粗雑なやり方に一瞬頭が混乱した私は、自分がAに押し倒されたのだと気付くのに少し時間がかかった。
「…っ、ふーっ、ふーっ！」
歯を食いしばり、獣が威嚇をする時のような音を立てて息を漏らしたA。簡単には身動きが取れないほどの力でベッドに押さえつけられている私は、理性と本能の間で揺れているらしい彼の表情を、ただ黙って見上げていた。
「っ、くそ…違う、ダメだ…っ！」
「…puppy？」
「あぁ、すみ、ません…、べる、もっと」
珍しく口調の崩れたAに思わず声をかければ、ハッとしたような顔で彼は私を解放した。拮抗した勝負の末、どうやら強靭な理性の方が勝ってしまったらしい。
「お願い、です。……っ、部屋から、出て、ください。も、限界…なん、です」
辛そうに胸元を押さえながらも、何とか距離を取ろうと藻掻くその様子に、流石の私も、これ以上余計なことをすればかえってAを苦しめるだけであろうことを察した。
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櫂渦【とーか】(プロフ) - シリーズを繋ぎ直しました！続きを読む、で次の話に飛んでいただけます！ (8月14日 23時) (
レス) id: 7ff0039a36 (このIDを非表示/違反報告)
櫂渦【とーか】(プロフ) - 点Ｐさん» ごめんなさい、コメントいただいて初めて次の話にシリーズが繋げられていなかったことに気づきました！まだ続きもupしてあるので、お楽しみいただけると幸いです！ (8月14日 23時) (レス) id: 7ff0039a36 (このIDを非表示/違反報告)
点Ｐ - 追いつきました…最高です！今まで見た中で一番好きです！最新頑張ってください！ (8月14日 21時) (レス) @page50 id: 7d48b43935 (このIDを非表示/違反報告)
櫂渦【とーか】(プロフ) - 乌罗伊利亚さん» ありがとうございます！これからもお楽しみいただけるよう頑張って参ります！！ (7月4日 21時) (レス) id: 7ff0039a36 (このIDを非表示/違反報告)
乌罗伊利亚 - とても面白かったです！今、一番好きな作品です 更新頑張ってください！！ (7月4日 12時) (レス) @page50 id: 21b25aa0ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：櫂渦【とーか】
| 作者ホームページ：https://www.pixiv.net/users/28997649
作成日時：2023年3月11日 21時
