【コナン】寝て起きたら前世の記憶思い出した。【男主】 (ページ8)

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簡単な話だ、俺が黒の組織に入ればいい。

そうしてスコッチやバーボンと同じ立場、つまりはコードネーム持ちの幹部あたりにまでのし上がっておけば良い。

そうすれば当然『スコッチを殺せ』という連絡は俺にも回ってくるはずだ。

人並み程度にはなんでもできることを取り柄とする俺なら、その日が来るまでに幹部としての地位を築くことも可能だろう。

──と、ここまでを考えるのはまだ楽な事だったのだが。

今俺が考えに詰まっているのは、どうやって黒の組織に入ればいいのかということだ。

生憎と俺には黒の組織の知り合いはいないし、誰が組織所属か分からないからアプローチをかけることもできない。

派手に強盗や殺人でもしていれば、勝手にあちらから接触してくれるような気がしないでもないが、なるべく他人に迷惑をかけたくはない。

景光とて、自分一人を助けるためだけに兄が何人もの命を手にかけたなんてことになれば、嬉しく思わないのは確実だ。

下手をすれば、俺の罪すらも自分のせいだと感じて自身を追い詰めかねない。そんな結末が見たいわけじゃない。

やはり、情報屋を営んで組織に見つけてもらうのが確実だろうか。

しかし、もし黒の組織以外のアブナイ人達に目をつけられたらどう逃れれば良いのだろう。日本には黒の組織以外にも多くの裏団体があるはずだ。

そんな人達とうっかり関わってしまったとして、黒の組織と接触するまでこの身を守りぬけるだろうか。

さて、どうしたものだろう。