【家政婦】空気のように (ページ19)

今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:29,492 hit

18 段ボールページ19

sideとしみつ

午後は自由になった。

でもみんな帰らず各々何かをしている。

多分Aちゃんのことが気になるんだろう。

俺はすることがないからなんとなくスマホを見てソファに寝転んでる。

Aちゃんはてつやに自由にしていいよって言われてからも、皿を洗ったり、いくとに色々聞いたりして何か作業をしている。

ん？なんかこっち見てる？

こっちに来てるぞ？

『としみつさん、そこの段ボールいただいてもいいですか…？』

そう言ってソファのすぐそこに放ってある空の段ボールを指差すAちゃん

と「？？お、おお、いいよ。」

『ありがとうございます！ﾆｺｯ』

すっげぇ笑顔

と「何かに使うの？」

『あ、はい、机代わりにしようかなと思ってて』

と「なるほどね、でもあそこの机でやれば？」

『いや！ここは皆さんのスペースです。私もお部屋を頂いてるので！ありがとうございます。ﾆｺｯ』

そう言って段ボール片手に部屋に行った。

遠慮せんでもいいのに。

と「なあ、りょう、この後暇？」

そばにいたりょうに声をかける。

り「なんで？」

と「Aちゃんの机買いに行こ。」

り「Aちゃんと行けばいいやん。」

と「ばっ！！Aちゃん忙しそうだったし…それに俺と行ったら緊張するやん。」

り「可愛いなぁとしみつ、いいよ。行こう。」

りょうにお願いしたのはセンスが良いから。

俺女子の好みなんか分からんもん。