○ほろ苦いチョコレートブラウン ページ9
虫眼鏡side
気づけば僕達のお姫様。
メンバーはみんな姫に夢中。
僕はいつからか、姫の感情に気づいていた。
虫「A、撮影の準備しよう。」
「うん。ねえ、虫さん。」
虫「なに？」
「恋愛はじめました。」
虫「なにその、冷やし中華みたいなやつ。」
そんなのずっと前から始まっていたじゃないか。
僕だけが気づいていた。
Aはいつも目で追っていた。あいつを。
ちょっとだけ羨ましいと思ったりもした。
まぁ、僕には彼女がいるから、恋愛対象ではない。
「虫さん、誰に恋してるかわかる？」
虫「当たり前じゃん。わかるけど、今は言わない」
「なんで？」
虫「この部屋は、どこで漏れるかわからない。」
「それはそーだね。」
なんて笑う君。
虫「A、撮影買い出し組が戻ってくる前に、ブレイクタイムしない？」
そういって差し出したのは、
チョコレート。
甘すぎるのは苦手。
「虫さん、告白したら、ダメかな。」
虫「いや、今はしなくてもいいよ。」
「いまは？」
そのうち、あいつが告白してくるから。
いつからか、両想いなことにも気づいている。
虫「もう少し、楽しませて」
こんな時間が心地よい。
「へんなの」
そう言って、チョコレートを口に運ぶ君。
僕にはお見通し。
「「ただいまー！」」
みんなが帰ってきた。
ほら、嬉しそう。
また君は、目で追っている。
気づくのは、もうすぐかな。
なんだか寂しくも感じる。
て「お、ずるい。2人でチョコ食っとる。」
と「もーらいっ！」
「あ、としみつー！」
り「俺もほしい！A、ちょうだい！」
「あーん」
て「りょう、やったな。」
そんなみんなを見つめて笑う君。
ほろ苦いチョコレートも、甘く感じるのは
君のせいだね。
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tee(てぃー)(プロフ) - らいさん» ありがとうございます！暖かいお言葉感謝いたします^_^ (2018年8月14日 6時) (
レス) id: 63b76d8e67 (このIDを非表示/違反報告)
らい - 新作お待ちしてます！ (2018年8月9日 2時) (レス) id: 6e55d017c7 (このIDを非表示/違反報告)
らい - 100票目いただきました( *´艸｀)すごく面白いです！これからも頑張ってください！ (2018年8月9日 2時) (レス) id: 6e55d017c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：tee(てぃー) | 作成日時：2018年1月13日 23時
