ほうかご ２ ページ4
Aside.
ーーとしみつ家ーー
と「はい、どーそ。」
そう言ってドアを開けてくれるとしみつ。
A「ありがとう。おじゃましまーす。」
リビングから、としみつのお母さんがやってきた。
母「Aちゃん！いらっしゃい。久しぶりに会えて嬉しいわ〜。」
A「お母さん、ありがとうございます。今度お家来てくださいよ〜母が会いたがってました！」
母「あらっ。じゃあまた連絡しようかな。今日はゆっくりしていってね！」
笑顔でお別れし、としみつの部屋へ入り、机を挟んで向かい合って座る。
A「としくんのお母さん、相変わらずそうだね。よかった。」
と「そうー？あっ、そう言えばA！今度このライブ行かない？」
A「え！すごい！チケット取れたんだ！行く行く。」
としみつはそう言って音楽をかけ始めた。
A「としくんはさ、好きな人とかおらんの？いつも私といるけど・・。」
ずっと気になっていた、私は好きだけどもし好きな人とかいるならここまで一緒にいてくれるの申し訳ないと感じ始めていた。
と「んー、おらんなぁ。Aと一緒にいるのが楽しいし、落ち着くからかな。」
A「そっか！私も一緒にいるの落ち着く、いつもありがとうね。」
と「こちらこそだよ。」
A「これからもとしくんと仲良く出来れば、私は幸せ！」
そう言ってとしみつを見ると、何か考え事をしているようだった。
A「どうした？」
そう言うと、突然としみつの顔が近くまで来た。
と「Aはさ、、いやっなんでもない。勉強しよっか。」
顔を赤くして、元いた場所に戻って教材をガサガサと出していた。
A「あ、うん。勉強しよ！」
A「(ドキドキした〜・・。)」
部屋ではとしみつがお気に入りのバンドの曲だけが流れていた。
やっぱり、私なんて幼なじみとしか思われてないよね。
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作者名：ななみ。 | 作成日時：2020年7月22日 17時
