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メヌエット 3 ページ19

ーー大学1年の夏ーー


それから、進展がないまま高校を卒業して、それぞれの道へ進んでいった。
Aとは、時々りょうやとしみつやしばゆーらと一緒に遊んだりしていた。

俺は、ある日やっぱりAが好きで告白をしようと決め、
Aの家に行き、一緒に軽く散歩をした。


て 「Aさ、ちょっと話したい事があって・・・」

A 「どうしたの?」

て 「俺さ、、高校1年の時の放課後に初めてAの演奏を聞いた時から、
Aの事が好き。
俺と付き合ってくんない?お前をずっと笑顔にさせる自信あるんだ」

A 「えっ、嘘でしょ?!、、」(立ち止まる)

て 「俺じゃダメかな・・・」(彼女の手を取り、彼女を見つめる)

A「・・・嬉しいよ。てっちゃんにそんな長い間、好きでいてもらってること。
でも・・・ごめん。。気持ちには応えられない・・・。」(相手の手を離せさせて)

て 「やっぱ、としみつか」

A 「ハハハ。長く幼なじみやってるから、叶うとは思ってないけどね。」
(照れ隠しで、髪を耳にかける仕草をする)

て 「俺、諦めないよ。ダメだったらチャンスあるもんね?」

A 「フフフ、どうだろうね?」

て 「なんだよそれ〜。でも、これからも一緒に楽しいことしてくれる?」

A 「それは、もっちろん!てっちゃんに付いていくよ」

て 「ありがとう。お前がそう笑ってくれれば、俺は幸せだよ」
(彼女の頭をポンポンし)

A 「もうちょっと散歩して、帰ろうか」

て 「ん、そうだな」



あの告白から、7年、、
今も変わらず好きな気持ちは変わらなかったが、としみつと彼女の様子を近くで見ている俺は
そろそろこの気持ちに終止符を打とうと決めた。


て 「お前ら、上手くいけよ。」

A 「なんか言ったー?」

て 「ううん。ねぇ、A。高校生の時に初めて聴いたあの曲、久しぶりに吹いてくれない?」

A 「メヌエットかぁ懐かしいなぁ。いいよ」


そして高校の時に見た凛とした姿で、綺麗な音色を奏でている彼女。
俺は心地よくなり、彼女が奏でる音色に聴き入った。

幼なじみという壁→←メヌエット 2



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作者名:ななみ。 | 作成日時:2020年7月22日 17時

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