メヌエット ２ ページ18
ーー高校２年生 クラス替えーー
クラスに入ると、Aがいた。
A 「てっちゃん！また同じクラスだね。宜しくね！」
て 「うん！宜しくな。」
と 「友達？」
A 「1年の時同じクラスだった、小柳津てつや君。あ、てっちゃんこの人は幼なじみのとしみつ！
同じクラスだから仲良くしてやって」
て 「どうも。てつやって呼んで。」
と 「あ、どうも。としみつでいいよ。よろしくな。」
A 「としくんよかったね、私のおかげでお友達できたじゃん。ジュース奢って」
と 「はぁ？！なんで奢らないといけねーんだよ！」
俺はすぐにわかった。俺勝ち目ないじゃんって。
でも諦めないし、何が起きるかわからない、
俺がAをこの先も笑顔にさせる自信があった。
ーー放課後ーー
Aが、教室でフルートを吹いている日だったから立ち寄った。
そして、今日は一緒に帰ろうと思ったのだ。
ガラッ
教室のドアを開けると、彼女が振り向き
A 「てっちゃん、お疲れ」
て 「お疲れ。そろそろ帰ろうと思ってたんだけど、一緒に帰らん？」
A 「あ、うん。でもとしくんと帰る約束してて、、それでよければ一緒に帰ろ！」
彼女がいつも窓際でフルートを吹いている理由がなんとなくわかってしまった。
窓からは野球部がよく見えるのだ。
て 「俺は全然。Aのフルート聴きながら、一緒に待つよ。」
A 「やった〜！今日は一緒にいてくれる人がいるの嬉しい」
彼女はまたフルートを吹き出した。
いつか俺に向けて吹いてくれる日が、来ないかなと吹いている彼女を眺めながら思った。
ーーある日の昼休みーー
て 「としみつ、昼飯買いに行かね？」
と 「あぁ、いいよ。俺も行きたいところだった」
教室を出て、購買へ向かう途中
と 「お前、Aのこと好きだろ」
て 「ん？なんで？」
と 「いや〜、Aとてつやが話してる時のてつやの顔とか見ててそう感じただけ」
て 「ん〜、そうだね。好きだよ。でもお前だって好きだろ。」
と 「さぁな。幼なじみだから、この関係壊したくないし・・・」
て 「好きなのにそうモタモタしてたら、俺が奪ってくからな！」
と 「はぁ？！それはさせねぇ。」
としみつとはここから、Aの事で張り合う事が多くなった。
Aは、「また〜？」みたいな感じで笑ってたっけな。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 114人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ななみ。 | 作成日時：2020年7月22日 17時
