サブチャンネル【短編集】

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「…ごめん、」


寝室に着いて虫さんを寝かせると、いつもと違うか弱い声が聞こえた。


『何言ってるんですか、虫さんは働きすぎなんです。』


「…でも、女の子に介抱してもらうとか、ダサすぎるやん、」


背中がヒヤッとした。女の私じゃなくて、信頼出来るりょうさんとかの方が良かったかもしれない。もしかしたら、女の子が嫌いな虫さんにとっては、私に触られるのも嫌だったのかも。


『…えと、ごめんなさい。』


なんて言ったらいいのか分からなくて、とりあえず謝る。虫さんの不思議そうな顔がこちらを向いた。


「なんで、むしろ謝るのはこっちの方やん」


『や、虫さん、女性苦手でしたよね…。』


虫さんは少し黙ったあと、ああ、と合点がいったように頷く。


「確かに苦手っちゃ苦手だけど、別にAは大丈夫だよ」



『…でも私、馬鹿だし 』


虫さんは馬鹿な女の子、嫌いなんでしょ、って確認するように呟く。


「……ぱんちっ」


『あたっ』


突然可愛い高い声と共に、しゅっと布団の中から鋭い拳が飛んできた。


『い、痛いんですけど…？』


「……」


『……？いや、なんで殴…？』




「俺の好きな女、馬鹿なんて言う奴は嫌いだ！」


そう言って彼はふんと背中を向けてしまった。


…え、待って、えっと、


思考が追いつかなくて数秒間停止する。


『…な、なにいって、だって虫さん私とずっと目合わせてくれないし、』


「それは…もー鈍いな、好きな子の目まっすぐ見て話せる奴なんていないでしょ！」


意味をやっと理解した瞬間、ぶわっと顔が熱くなった。
そんなの、全然気づかなかった。賢い彼は思いを隠すのも上手で、やっぱり馬鹿な私はそれを見抜けなかったらしい。


「A」


いつの間にかこっちを向いていた虫さんに、頬を撫でられてびく、と反応する。


「僕と付き合ってよ」


…だって、そんな顔されたら、


『…ずるい、断れないじゃないですか。』



ふふ、と確信犯が笑った。



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虫さんの「女だら？殺せるやん」好きすぎ


これで一旦全員書き終わったので次からはリク消化と書きたいものを書きます よろしくお願いします

瞼に執着する てつや(Mrs.ぱんぷきん 様リク)→←君は特別 虫眼鏡

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