第46話【鎌倉彩】 ページ47
「ふぅ〜…クー、お絵描き終わりましたね〜♪」
先程、先生にみつかったが怒られる事が無く、そのまま先生と別れ、お絵描きを続行し、今さっき絵を描き終えて満足そうな彩。対して絵を一緒描いていたが先生に見つかった時点で若干後悔中のクー。
「うん?どうしましたか?クー?おなか空きましたか?おねむですか?」
やっとクーの様子が変な事に気付くがその原因がよくわかっていない彩。クーはそんな主人をみて少し呆れる。
いまさらだが主人である彩を止められなかった自分も悪い。しかも、一緒にお絵描きをしてしまった。
先程、先生に見つかったが何故か怒られる事はなかったのが今の所幸いではあるが、このままだと確実に怒られる事になる。攻めて、少しでも軽減したい。
しかし、獣の姿では人間の言葉話せない為『今からでも授業に出てください』と伝えてられない。しかし、主人の彩は自分の獣の姿しか見たことがない為、人型に変化して喋るという事が出来るが『変身したのです!どうやりましたか?』などと色々面倒な事になる。取り敢えず、ジェスチャーで試してみるか……
「うん?クーどうしましたのですか?………うーんっと………あっ、分かりました!今度は一緒に遊びたいですね!……って、更に元気無くなるのです⁉違うのですか⁉」
と、何も全くわかっていない彩。そしてさらにうなだれるクー。
うーん……どうしたら獣の状態で伝えてられるか……と、考えるクー。
「クー、あやには言ってくれないとわからないのですよ〜。うーん、あっ、じゃあ絵で描いて教えてくださいよ!それならクーでも出来るのです〜♪」
そんな事をしたらまたお絵描きタイムになってしまう。確実に。
「お絵描きしないのですか?うーん……あっ、じゃあこの前あやが書いたみたいにお手紙を書いてください!それならあやにもわかるかもしれないです!」
あっ、そうか。文字で書けばいいんだ!
早速、紙に
《今からでもいいので授業に出ましょう!怒られてしまいますよ!》
と書き、彩に渡す。
「クーって文字書けるのですね〜初めて知りました〜♪あっ、書けましたか?え〜と……あっ……授業……い、今からでも間に合いますかね?取り敢えず、クーの能力使えば早く行けますよね?早く行きましょう!」
と、クーを抱き抱え美術室を飛び出す彩。そして、クーの能力を使う。風を起こし、風に座る様に乗り教室を目指す。クーはその風の音を消す様に気を使っている為、音でバレる事はないだろう。
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透明少女(プロフ) - 森のくまさんさん» 繋げてくれてありがとうございます! (2017年6月18日 2時) (レス) id: f62ecde1c9 (このIDを非表示/違反報告)
森のくまさん(プロフ) - 透明少女さん» りょーかいです。私は続編の方トップで描かせていただきました! (2017年6月18日 2時) (レス) id: e6afc3116a (このIDを非表示/違反報告)
透明少女(プロフ) - 訂正終わりました! (2017年6月18日 1時) (レス) id: f62ecde1c9 (このIDを非表示/違反報告)
透明少女(プロフ) - 後、自分の話見直して少し違和感あったので訂正させてもらいます! (2017年6月18日 1時) (レス) id: f62ecde1c9 (このIDを非表示/違反報告)
透明少女(プロフ) - *蝶葉*さん» 今度から気を付けます…。 (2017年6月18日 1時) (レス) id: f62ecde1c9 (このIDを非表示/違反報告)
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