それでいいのか ページ11
「華子ちゃんよね。私と同じ名前の子なんて何年振りかしら」
「いや、はなははなでも画数が多い方の華です」
じゃなくて。
「トイレの? 花子さん?」
「そうよ。いつもトイレ掃除お疲れさま」
「……いやいやいやいや」
ちょっと待った待った。
トイレの花子さんといえば、我が国で最も有名な学校の怪談ではないか。ええと、花子さんって幽霊なんだっけ?
じゃなくて、ここは学校。花子さんは学校の怪談。だからトイレの花子さんが出るのはよろしい。ここはトイレだから花子さんが出るのはよろしい。
「何この状況」
花子さんはポルターガイスト的な何かでいじめっ子たちを懲らしめている。ざまぁな光景だが何この状況。
明らかに私が助けられている? みたいになっている。
「なっているも何も、助けているのよ」
「何故」
「同じはなこ同士じゃない」
それでいいのか。
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瑠色(プロフ) - 浅野月愛さん» 応援、ありがとうございます。前の作品のように重めな設定はあまりないので、気楽に読んでいただければ (2019年5月11日 1時) (携帯から) (レス) id: 04ea405d06 (このIDを非表示/違反報告)
浅野月愛(プロフ) - 新作おめでとうございます!そしてありがとうございます!文才がすごくてどんどん引き込まれていきます!!更新頑張ってください (2019年5月10日 23時) (レス) id: e6ca85b3e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:瑠色 | 作成日時:2019年5月10日 18時