天使の悪魔、現在武装探偵社の社員です。

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その後、一行は「とある目的」のため商店街を歩いていた。

「ところで、今日は何処へ？」

「うん、君達に仕事を斡旋しようと思ってね」

「本当ですか！」

『えー、真逆怪しげな仕事じゃないだろうね』

　ようやく掴んだ就職のチャンスに敦は嬉しそうな表情を見せたがそれに対して天使

はどこか訝しむような表情を見せている。

　その疑いは実は正しいものなのだが、彼らがそれを知るのは後のことである。

「この太宰がそのような仕事を紹介するわけがないだろう？伝手の心当たりがあるか

ら･･････」

　まずは探偵社に行こう。

太宰はそう言おうとしたのだが、その台詞は途中で遮られることとなる。

「ここに居ったかァ！この包帯無駄遣い装置！」

　国木田である。

「･･････国木田君。今の呼称はどうかと思う」

『傷ついてる』

「･･････」

「この非常事態に何をとろとろ歩いて居るのだ！早く来い！」

「朝から元気だなあ。あんまり怒鳴ると悪い体内物質が分泌されてそのうち痔にかか

るよ」

「何、本当か！？」

「メモしておくといい」

　その後、律儀にメモしている国木田に太宰がそれは嘘であることを明かし、殴られ

ていた。

ただでさえも天使の格好で注目を浴びているのにそれでさらに注目されていて天使は

あまり愉快ではなかった。

　その天使の表情を見て敦が話題を変えようと試みる。

「あの･･････非常事態って？」

「そうだった！探偵社に来い！人手がいる！」

『えー、何で』

「爆弾魔が」




「人質連れて探偵社に立て籠もった！」

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