狗巻棘と作るカンタンおにぎりクッキング

しゃけ ページ3

･



『さぁて始まりました！』



『狗巻棘のTOGE'S キッチン！』



｢しゃけ｣






唐突に大声を出したAに他の生徒や先生たちが気が付いた。





｢A先輩の声がすんなぁ！｣



｢んー？なによ？こんな所に台所…｣



｢ちょっと嫌な予感が…｣






まず最初に来たのは1年生トリオ
虎杖悠仁、伏黒恵、釘崎野薔薇だ。






『ちょっと伏黒く〜ん？嫌な予感とはなんだ！！』



｢…おかか｣



｢え、いや…すみません……｣





訳も分からなく、とりあえず謝っとけと思った伏黒はぺこりと頭を下げた。





『とーりあえず！棘、今日はなんの具材にする？』



｢……しゃけしゃけ！｣



『わかった！しゃけね！』



『ということで、しゃけのおにぎりを作るので…』







ﾄﾞｫﾝ







『こちらを使いまーす！！』





｢｢ うわぁ！！生きたままの鮭だ！！！ ｣｣


｢いや、こんな本格的にやらなくていいでしょ｣





生きたままの魚を目の前にした虎杖と釘崎は興味津々だ。
だが、伏黒はド正論をかます。





『まずは、こちらを捌くんだけど…まって生きたままだと捌くの危ないわ』


『怪我でもしちゃったらぁAセンパイが可哀想っ！！』



｢確かに！A先輩の綺麗な指を傷付けたら…｣


｢わかる。女は指の先まで綺麗に保っていたいのよね。｣


｢いや捌けねぇならスーパーで既に捌かれてるやつを買ってこいよ｣





そんな会話をして、シンクにいる鮭はバタバタと暴れている。





すると…









｢ 動 く な ｣







ﾋﾟｸｯ




｢｢｢ ？！？！ ｣｣｣






成程。その手があったか。とAは感心した。





『よし！この隙に！えーい！！』









ｸﾞｩｼｬｧｯｯ




｢｢｢ ？！？！ ｣｣｣




Aは魚を捌くの用の｢出刃｣を持ち、目の横をグサリと刺した。






｢すっげぇ！先輩たち！！｣


｢なかなかのチームプレイね！｣


｢いや呪言使ってる時点で全然カンタンじゃねぇよ｣

｢あとA先輩。出刃使うとかガチ勢かよ｣





それから魚をﾋﾟｰﾋﾟｰﾋﾟｰしてﾋﾟｰﾋﾟｰﾋﾟｰﾋﾟｰﾋﾟをして何とかおにぎりに入りそうなくらいの大きさに切る事が出来た。





｢いや、説明ザラ！！Ｐ音とか完全にアウトでしょ！？｣



『皆の者ぉ！！！』



『…待たせたな。』









狗巻特製


【 Shake in the rice balls 】









良い子のみんなは真似しちゃダメだよ☆

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