検索窓
今日:2 hit、昨日:13 hit、合計:426,831 hit

ツナマヨ、 ページ10

.









棘くんの呪言と私の銃弾でなんとか距離を取りながら森から出た。

(……いや、私の攻撃はほとんど効いてない。棘くんへの負担があまりにも大きすぎる)





ギリ、と歯を食いしばる。

どうにかしなきゃ、……どうにか。








すると下に見えたのは









「狗巻先輩とA先輩!?」

「伏黒くん……っ!」

「 逃 げ ろ 」









恐らく戦闘中だった伏黒くんと加茂さん。

合流して正解だとは言えない。

なんとか彼奴を倒すか、足止めする時間を稼がなきゃ。取り返しのつかないことになる。









でも、私にそんなこと……。









(出来るかなんて、関係ない)









無駄な思考はすべて振り払って、ただ今は集中しなければ。









「何故高専に呪霊がいる。帳も誰のものだ?」

「多分その呪霊と組んでる呪詛師のです」

「?…なにか知っているのか?」









ゲホ、と棘くんが小さく咳をする。

恐らくダメージは大きい。

棘くんに無理はさせられない。









「棘くん、喉…」

「しゃけ」









に、と柔らかく笑う。

まるで私を安心させるように。




しかし私はひどく焦っているのだ。

あの夏の日と似ている、今の状況に。









「以前、五条先生を襲った特級呪霊だと思います。風姿も報告と近い。」

「ツナマヨ」

「そうですね、五条先生に連絡しましょう」

「うん、そうだね…」

「ちょっ…と待て。君たちは彼が何を言っているのか分かるのか?」

「今そんなことどうでもいいでしょ。相手は『領域』を使うかもしれません。距離をとって五条先生の所まで後退___」

「っ、!」









刹那、目にも留まらぬ速さで距離を詰めて来た呪霊に、皆がはっと目を見開いた。

(焦るな……落ち着け)









「動くな」









棘くんの言葉に、呪霊はピタリと動きを止めた。

直ぐに私たちは攻撃をするも、やはり効いている様子はない。









(どうしたらいい、)









《やめなさい 愚かな児等よ》









ふと、頭に流れ込んでくる言葉。









《私はただ この星を守りたいだけだ》









.

ツナマヨ、→←ツナマヨ、



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (970 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
930人がお気に入り
設定タグ:呪術廻戦 , 狗巻棘   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ノω・、) ウゥ・・・ - 面白かったァ(´;ω;`)後日談求む (2023年4月27日 16時) (レス) @page19 id: 6fd33d2e78 (このIDを非表示/違反報告)
花瓶 - この小説一気読みしました!すごくおもしろいです!!もう真夜中に泣いちゃいました、、、(´;ω;`) (2022年3月19日 23時) (レス) @page19 id: 0f43647906 (このIDを非表示/違反報告)
日向(プロフ) - 凛櫻さん» ありがとうございます!素敵だと言っていただけて感無量です!コメント本当にありがとうございました…! (2021年1月23日 22時) (レス) id: 518bab79dd (このIDを非表示/違反報告)
日向(プロフ) - 癒姫さん» わああ泣いてくださったとは…!そう言って頂けてとても嬉しいです!コメントありがとうございました…! (2021年1月23日 22時) (レス) id: 518bab79dd (このIDを非表示/違反報告)
凛櫻 - 完結おめでとうございます!素敵な作品をありがとうございます! (2021年1月23日 14時) (レス) id: c829f486b3 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:日向 | 作成日時:2020年12月27日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。