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「A、行くよ!」
「来い……!」


 数日後の体育の授業。今日は私の苦手なバスケットボールだった。私は昔から運動が大の苦手だった。特に球技が壊滅的。中学校の部活は吹奏楽部だし、今はバイト部というなの帰宅部で元気に活動している。そんなこんなで、パス練習なんてものはそりゃあ。


「ぎゃあ……ッ!痛い!指!指折れた!」
「んなアホな。Aの指弱すぎわろた。保健室行ってこーい」


 あはは、と笑う友達を睨みつつも、自分の運動音痴さに嫌気が刺してしまった。スポーツが出来る女の子ってすごい、かっこいい、羨ましい、私もスポーツ女子になりたい、と来世を期待しながら保健室に向かった。
 扉をノックするも返事がなく、試しに開けてみれば鍵が開いていた。中を除いてみたものの、保健室の先生はいない様子だった。諦めて帰ろうかとしていれば、「誰かいんの」と声が聞こえた。

 ────この声、知っている。


「い、います」


 この声は彼だ────宇髄天元くんだ。「どったの」とひょこっとベッドのカーテンから宇髄くんが顔を出した。あまりにも綺麗なその顔に私は身震いして、狼狽えて、固まってしまった。


「おーい、君、大丈夫?」
「あ、だ、大丈夫です……!」
「怪我?突き指?」
「お、折れました、指」


 少々、赤い右手の人差し指を彼に見せれば「は?」と素っ頓狂な声を出し、それからがはがは、と大きな声を上げて豪快に笑い出した。


「んなことで折れねェよ。君、面白いね」


 少しだけ、綺麗で透き通るかのような緋色の瞳に涙を浮かべる宇髄くん。段々と恥ずかしくなってきた私は右手を背中に隠した。

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設定タグ:鬼滅の刃 , 宇髄天元 , 煉獄杏寿郎   
作品ジャンル:恋愛
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三月の専属ストーカーなつめみく - れんごくさんがむせるとよもっ、って可愛すぎて一人で悶絶するわ (10月25日 16時) (レス) @page3 id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ひよさん» ひよさん、またお会いできて本当に嬉しく思います、そしてコメントもありがとうございます(;_;)天元様と夢主のキラキラして輝く瞬間と2人の葛藤を書けていけたらな、と思っております。ゆっくりではありますがお付き合い頂けると嬉しいです!よろしくお願い致します! (2022年5月5日 18時) (レス) id: 1ceb99e799 (このIDを非表示/違反報告)
ひよ(プロフ) - 蓮さま、新作ありがとうございます!! 学校のアイドル、天元さまは似合いますね♡ 純な夢主ちゃんと天元さまの恋がどう進むのか楽しみです。更新はどうか、無理のないペースで!! (2022年4月29日 20時) (レス) @page7 id: a2712468ed (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2022年4月24日 14時

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