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「バイト面倒臭い」
「本当にそれ」
「頑張って」


 驚く程にあっという間に冬休みが幕を閉じた。そして三学期が始まりこれまたあっという間に一週間が経過した。マフラーをして、でもスカートは折って。寒い寒いと言いながら帰り道を辿る。これからアルバイトだという友達二人は、どこかげっそりしている。


「あ」
「A、何?」
「お弁当箱忘れた」
「あちゃ」
「取り戻る」
「ごめんうちら先帰ってるね」
「うん。大丈夫。バイト頑張ってね」


 友達二人に小さく手を振り学校に戻る。クリスマスのあの日、宇髄くんから貰ったぬいぐるみは通学用のリュックサックについている。
 杏は「これは何だ」と訝しげに首を傾げていた。何でもない、とだけ言った。今まで杏に隠し事をした事はない。何で言わなかったんだろう、と思っても答えは一向にわからない。
 寒そうに裸で震える桜並木を進む。校庭で元気に走り活動するサッカー部に、陸上部、野球部。威勢のいい大きな掛け声が耳元を掠める。
 誰もいない教室に到着し、自分の机に向かえばやはり外側のフックにお弁当箱のトートーバックが掛けてあった。これでお母さんに怒られずに済む、と胸を撫で下ろした時だった。


「天元くん。遊び行こうよ」
「俺これから部活何すよ、すんません」


 ────その声に咄嗟に机の下に身を隠してしまった。

 チラリと机と机の間から顔を覗かせて見てみれば、宇髄くんと上履きが赤い──三年生の知らない女の先輩が、A組クラスのドアの所にいた。
 

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設定タグ:鬼滅の刃 , 宇髄天元 , 煉獄杏寿郎   
作品ジャンル:恋愛
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三月の専属ストーカーなつめみく - れんごくさんがむせるとよもっ、って可愛すぎて一人で悶絶するわ (10月25日 16時) (レス) @page3 id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ひよさん» ひよさん、またお会いできて本当に嬉しく思います、そしてコメントもありがとうございます(;_;)天元様と夢主のキラキラして輝く瞬間と2人の葛藤を書けていけたらな、と思っております。ゆっくりではありますがお付き合い頂けると嬉しいです!よろしくお願い致します! (2022年5月5日 18時) (レス) id: 1ceb99e799 (このIDを非表示/違反報告)
ひよ(プロフ) - 蓮さま、新作ありがとうございます!! 学校のアイドル、天元さまは似合いますね♡ 純な夢主ちゃんと天元さまの恋がどう進むのか楽しみです。更新はどうか、無理のないペースで!! (2022年4月29日 20時) (レス) @page7 id: a2712468ed (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2022年4月24日 14時

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