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No,38 ページ3

早めに別教室を出て職員室へと向かう。

「一年の十神です。佐久間先生に用事があって来ました」

「十神。こっちだ」

背後から声がし、後ろを向くと佐久間先生が立っていた。

てっきり職員室にいるのかと思ったぞ。

「防衛任務か?」

「はい。2時からあります」

「そうか。気をつけて頑張れよ。勉強も並行してな」

「有難う御座います」

ペコリと礼をし教室へと戻る。

次は何だったかな。あ、英語か。英語何言っていんのか分かんないんだよな。

日本人に英語話させるなんて、阿呆だ。つくづくこの国のお偉いさんはおかしい奴だと思う。

頭を掻きながら教室に入り授業の準備をする。

課題は、無いな。まぁあったらそのときは分からないで済ませよう。

席に着き、鞄の中からゲーム機を取り出してクエストを始める。授業が始まる数秒前に終わればいい。

周りを気にせず淡々とこなしていく。

あ、この動き使えそう。

そう思ったものは直ぐ実践したくなる。動きをトレースして、完璧に。

予想通り、授業の数秒前に終わった。鞄にゲームを放り投げ、考える。

無駄だけどね。

多分私は考えれば考えるほどいい考えが思いつく人間ではない。

直感。直感で「コレ」というのものを探り出し、大雑把に答えを手繰り寄せる。

それで成功し続けていたものだから失敗したとき変えるにも変えられない。

考えるだけ無駄。私は考えなくても出来る。だって天才だから。

今更ナンセンスだよねぇ。

その時、クラスメイトの視線がこちらを向いていることに気がついた。

「奏音ちゃん、号令かかってるよ」

隣の席の女子が声をかけてくれた。

「いっけねーごめんなさい」

「十神が考え事か!珍しいなぁ」

教科担任に笑われる。ちっくしょう。

やっぱり考えるのは止めだ止め!

眠さからくる思考停止スイッチを押し、ずっとぼひゃっとしていたらいつの間にか1時を過ぎていた。

適当に挨拶をして校門を出た。

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作品ジャンル:アニメ
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作者名:塩田シオン | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/jintann/  
作成日時:2018年3月15日 11時

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