【ヒロアカ】今日もトガちゃんと【トガヒミコ】

ベタベタ我慢　４日目 ページ24

二人目が終わり、私は一息つく。


さっきの女性の情報量が多すぎて、そろそろキャパオーバーしそうだ。


「今日はあと一人くらいしか見れません

　残りは何人なのですか？」


スーツの方にそう訊くと、見てほしい人は残りは５人ほど。


記憶を奪って消すだけでいい人たちが数十人らしい。


消すだけなら楽でいいと思いつつ、見てほしい人が５人いるというのは気になる。


情報量が少ない人ならいいのだけれど。


その方が仕事が早く終わるから、トガちゃんに早く会えるようになる。


スーツの方は何やら考え事をしたあと、


「とりあえず今日は、あと一人見てもらいます

　連れてくるので待っていてください」


そう言い残して部屋をあとにした。


５人の優先順位でも考えていたんだろうか。


それなら、最初にあの男性を連れてきたのは間違いだろう。


残り５人の情報量は知らないけれど。


もう一度、トガちゃんの画像を出して眺める。


大体はトガちゃんが一人で写っている画像だけれど、


時々荼毘さんトゥワイスさんとのツーショットが混じっていた。


...なんで写ってるんだ。


「ここは、トガちゃん一人で十分なのに...」


そんなことを呟きながら足をブラブラさせていると、扉が開いた。


スーツの方だと思ったけれど、雰囲気が違う。


携帯電話をしまって目線を向けると、黒いマントを羽織った人がいる。


「どちら様です？」


警戒しながらそんなことを訪ねてみると、目の前の人はマントを外した。


...どういうこと？


相手の行動が読めず、戸惑っていると、マントで隠れた顔が見えた。


そこにいたのは...


「来ちゃいました！」


私の大好きな、大好きな、トガちゃんだった。


えっと、どういうことなんだろう？

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