届けたい想い～２～ (ページ28)

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由季ｓｉｄｅ

朝、園児を出迎えてると、

優弥「由季先生、おはよう」

元気よく挨拶してくれる優弥くん

「おはよう。」

美鈴「おはようございます」

少し遅れてお母さんの美鈴さんの左手に巻かれた包帯

一昨日、裕太が言ってたこと、確信した。

「あ、おはようございます」

慌てて視線を外して挨拶をした私

美鈴「あ、転んでぶつけちゃって。」

私の視線に気づいて、美鈴さんが言ったことに、

裕太に押さえつけられて、アザができてるんだと思った。

優弥「ママ、痛い？」

心配してる優弥くんに、

美鈴「少し痛いけど、大丈夫よ。」

笑顔で応える美鈴さん。

何もなかったかのように、必死で隠してる美鈴さんは間違っていない

けど、その笑顔、壊したくなる

その感情を隠して、先生らしく振る舞う私

優弥「よかった♪
　じゃあ、僕、教室行くね」

お母さんにバイバイして、

教室に入ってく優弥くんを見届けて、

美鈴「じゃあ、よろしくお願いします」

仕事へ向かう美鈴さんを見送った。