☆ ７５ ☆ ページ27
美鈴ｓｉｄｅ
二人は、私が話しやすいタイミングを待ってくれてて、
そんな二人の優しさが、気持ち寄り添ってくれてることが嬉しくて、
私は、正直な気持ちを話すことができると思って話し始めた
「あのときの裕太くん、
いつもの裕太くんじゃなくて、すごく怖かったし、
心も、身体も痛めつけられて、ショックだった
けどね、私は、裕太くんのいいところも、たくさん知ってて、
今回のことは、
ちゃんと、距離感を守れなかった私が悪かったと思ってるから･･･」
宏光「美鈴さん･････」
「ただ、このままでいいと思ってるわけじゃなくて、
ちゃんと、裕太くんと向き合って、終わらせないといけないと思ってる」
宏光「そうだよな･･･」
「けど、私だけじゃ不安で、
出来れば、みっくんと宮っちに立ち会ってもらえたらって思ってるんだけど、」
宏光「俺も、そのほうがいいような気がする
玉は、宮田を信頼してるし･･･」
それだけ言って、俯いてしまったみっくん
「みっくん？」
宏光「美鈴さん、ほんと、ごめん
俺、玉のこと、何も気づいてやれなくて、
美鈴さんにも、つらい思いさせてしまって、」
すごくつらそうな表情で話すみっくん
「みっくん、私は、大丈夫だから、
そんなに、自分を責めないで？」
大丈夫って、自分にも言う感じで、話してた
宏光「けどさ、」
それでも、心配してくれる優しさに、
「私ね、今回のことで、
裕太くんの想いがこんなにも強かったんだって知って、
応えられない自分が、すごくつらかった
だからこそ、ちゃんと向き合いたいって思ったの
みっくんには、
私が、冷静に対応することができるように、
そばで見守っててほしくて・・・お願いしてもいい？」
私は、精一杯の気持ちを、みっくんに伝えた。
宏光「美鈴さん、ありがとう
ちゃんと見届けさせてもらうよ」
そう言って、優しく笑ってくれるみっくんに、ホッとした
「ありがとう」
宏光ｓｉｄｅ
本来なら、玉のこと、拒絶することだって出来たのに、
ちゃんと向き合うって言ってくれた美鈴さん
俺は、美鈴さんの話を聞いて、
美鈴さんの強さと優しさ、気持ちに寄り添う言葉に、救われた気がした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 44人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：波瀬(Ｎａｍｉｓｅ) | 作成日時：2017年9月17日 18時
