届けたい想い～２～ (ページ19)

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由季ｓｉｄｅ

いきつけのお店が一緒で、顔見知りになって、

偶然、地元が一緒で、意気投合した裕太と私

年齢が離れてるから、学生時代の接点はなかったけど、

通ってたお店とかが一緒で、話が盛り上がった

いつの頃からか、敬語じゃなくなり、名前呼びになって、

私は、お互いに、心を許せる存在の一人だと思ってた

仕事帰り、会いたくて裕太に連絡したら、

いつもと様子が違う気がして、

いろんな理由をつけて、会いたいって伝えたら、

やっと教えてくれた裕太のマンション

無言で、オ－トロック解除してくれて、

部屋のドアの前･･･

チャイムならすと、ドアを開けてくれる裕太

リビングのテ－ブルの上には、

飲まれたアルコ－ルの缶が、かなり置かれていた。

「裕太、飲んでるの？大丈夫？」

裕太「ああ、飲んでるけど、酔えないから大丈夫
　それより、何？」

会話してるのに、気持ち上の空で、

いつもの雰囲気じゃない裕太に戸惑った。

「何かあった？
　今、一人にしないほうがいいと思ったから･･･」

感じたことそのまま伝えてみたけど、

裕太「ほっとけよ」

たった一言、冷たく言い放たれた言葉

そして

「ほっとけない･･･
　好きな人が、苦しんでるのに、ほっとけるわけないよ」

ずっと、心にしまってあった想いが、一気に溢れだした