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美鈴side
翌日の午後。
休日だった私は、優斗と実家に遊びにきていた。
そこに、キスマイのマネ−ジャ−藤井くんから連絡があって、
私は、母親に事情を話し、Ｊ事務所に向かった。
事前に聞いた話では、
裕太くんと私の写真が、週刊誌に掲載されるかもしれないとの内容だった。
泊まりがけの撮影中から、ここ数日間、
藤井くんは、いろいろ掛け合ってくれていたみたいで、
なのに私は、裕太くんと宮っちをマンションに招き過ごしていて、
Ｊ事務所のアイドルとの距離感、
頭では、分かっていたつもりだったのに、
現実になると、
彼等の頑張ってきた時間を壊してしまいそうで、
日常が、変わっていくということが、すごく怖かった。
Ｊ事務所に到着し、受付で待っていてくれた藤井くんと合流。
「藤井くん、ごめんなさい！」
藤井「いや、俺のほうこそ、休日に呼び出して悪かったな。」
「ううん、私が、迷惑かけたから･･･
それより、週刊誌への掲載･･･」
私は、そこまで言って、言葉を続けられなかった。
藤井「とりあえず、チ−フの俺が出来ることはして、
後は、社長と統括マネ−ジャ−が動いてくれてるけど、
まだ、結果は、知らされてないんだ。
とりあえず、会議室で待機するように言われてるから、行こうか。」
「あ、うん。」
会議室まで、無言で歩きながら、
ここ数ヶ月で、近くなりすぎた距離感、
彼等と過ごしてきた日々、いろんなことが頭の中に浮かんでいた。
そして、自分の甘さから、
迷惑をかけてしまったことを、後悔していた。
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作者名：波瀬(Ｎａｍｉｓｅ) | 作成日時：2017年3月17日 23時
