届けたい想い (ページ45)

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☆　４４　☆ ページ45

玉森ｓｉｄｅ

キッチンに戻る美鈴さんの後ろ姿を見送りながら、

ため息しかでないやなんて思ってたら、

さすがの柚希さんも、美鈴さんの鈍感さに呆れてる感じで、

柚希「裕太、何か、ごめん」

申し訳なさそうに謝られて、

「いや、慣れてるから･･･」

柚希「しばらく恋愛から遠ざかってるから、
　にしても、あの鈍感さは、」

「ﾌﾌ･･･まわりの人の気持ちや空気間には敏感なのにね？」

柚希「ほんと、そうだよね。
　アプロ－チしてる男性に、申し訳ない気持ちになる。」

「やっぱり、美鈴さん、モテるんだ･･･。」

俺の問いかけに微笑んで、

柚希「美鈴のこと、大切に想ってるの？」

真剣な表情で聞かれて、

「うん。」

ありったけの想いを込めて返事したら、

柚希「今の裕太の表情、ずっと撮影してきたけど、初めて見た。」

柚希さんの言葉と、優しい表情に、

「えっ？」

少し驚いてる俺がいて、

柚希「すごく、いい表情してる。」

柚希さんは、嬉しそうに笑ってて、

「そうかな？」

俺も、幸せそうに笑えてたと思う。