届けたい想い (ページ22)

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美鈴ｓｉｄｅ

電話を終えて、外出する支度をしていると、

優弥「ママ、玉ちゃんは、今日、会えないの？」

「えっ？あ、うん、言ってなかったから、会えないと思うけど、どうして？」

優弥「あのね、前に、遊んでもらって楽しかったから、また会えると嬉しいなって思ったんだ。」

「そっか･･･」

優弥「じゃあ、僕、用意してくるね。」

「あ、うん。」

以前、偶然、雨に濡れながら歩いてる玉森さんに会って、

珍しく優弥が、我が家に来てほしいって言い出した。

玉森さん、いつもと様子が違ってみえて、

とりあえず、雨に濡れてたし、人目も気になったから、家に来てもらったことがあって、

そのとき、一緒にお風呂に入ったり、夕食を食べたり、遊んでもらったりしたから、

優弥は、キスマイの中でも、玉森さんが、いちばん好きみたい。

優弥が寝て、帰る玉森さんと玄関へ･･･

『すごく、いい気分転換になった』って笑った顔は、

いつもの玉森さんだったから、私の気にしすぎだったのかなって思って、見送った。

あれから仕事で何度か会ったけど、特に変わった様子もなく、

ただ、玉森さんの視線を感じることが多くなってることが気になっていた。