届けたい想い (ページ20)

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☆　２０　☆ ページ20

どれだけ悲しいことがあったとしても、

日常の時間は、変わらず流れていて、

その流れに心がついていけず、

どうしようもない想いに包まれていたあの頃･･･。

けど、時に、その時間に流され過ごしていくのも、ありだと思っている私もいた。

家事に、育児に、待ったなしの日常があったから、

それが、あのときの私の生活のすべてで、

そこには、私と優弥への想いに溢れた暖かい人たちが寄り添ってくれていて、

そんな優しい両親・友人・周りの人たちに支えられて、

今、私と息子の優弥は、ここに、存在できている。

今日の天気は、晴れ。きれいな青空が広がっていた。

『ねえ、優司さん、私、ちゃんと頑張れてるかな？』

空を見上げて、心の中で、あなたに呼びかけながら、

あの頃より、確実に、前向きに歩いていられることを幸せに思う。

そして、想い出の中に、大切に綴られている優司さんの分まで、

優弥と一緒に、一日一日を、大切に過ごしていこうと思っている。