☆ １７ ☆ ページ17
藤ヶ谷ｓｉｄｅ
少し、考え事してた俺･･･。
美鈴「太輔くん、疲れてるんじゃない？
明日も早いし、お開きにしよう？」
俺を心配して声をかけてくれる美鈴さん。
まだ一緒にいたいって思ってる俺は、
「ﾌﾌ･･･気遣いありがとう。
けど、少し寝たから、体力回復しちゃった。もう少しだけ、つきあって？」
甘えモ−ドの俺に、少し戸惑ってる感じの美鈴さん･･･
美鈴「私は、限界近いかも･･･若さって、すばらしい･･･」
しみじみ、頷きながら、そう言ってる美鈴さんに、
「ﾌﾌ･･･俺と美鈴さん、年齢、そんなに違わないじゃん。」
俺の恋愛対象は、年上ありだったから、素直にそう伝えたら、
美鈴「ええ−ッ！！５歳の差は、大きいよ。」
声のト−ンは普通だったけど、思いっきり、反論された(笑)
もしかして、年下は恋愛対象外なのか？
「そうかな？」
不安と、納得いかない俺に、
美鈴「うん、肌の調子とか、疲れの取れ方とか、体力的にも、全然違うと思う。」
具体的に、説明を始めちゃう美鈴さん (笑)
そういうとこも、かわいいなって思ってる俺は、
「美鈴さん、恋愛するなら、年上と年下どっち？」
気になってることを聞いてみた。
美鈴「えっ？
人を好きになるときに、そういことは気にしたことなかったけど･･･」
「じゃあ、今までの彼は、年上年下、どっちが多かった？」
美鈴「年上かな･･･」
「じゃあ、これから恋愛するとしたら？」
美鈴「今は、恋愛より、大切にしたいことがあるから、考えられないかな。」
すごく優しい表情で、そう言ってる美鈴さんを見て、
俺は、何故か、不安になって、
「けど、ずっと一人でって思ってるわけじゃないでしょ？
いつかは、結婚して幸せになることも、」
俺がそう言ったとき、
美鈴「太輔くん、私、そろそろ帰らなきゃ。」
さっきとは違って、すごく悲しそうに微笑んでる美鈴さんを見て、
「ごめん、俺、踏み込みすぎてたよね？」
美鈴さんから視線そらさないまま、そう言った俺に、
美鈴「ううん、これは、私の気持ちの問題だから･･･
太輔くん、ごめんなさい、今日は、これで帰るね。」
優しく微笑んでくれた美鈴さんに、
「美鈴さん、本当に、ごめんなさい。
マスタ−にタクシ−よんでもらうから、それまで、一緒にいさせて。」
精一杯、今、俺に出来ることを告げた･･･。
美鈴「太輔くん、ありがとう。」
美鈴さんの言葉に、微笑みで応えて、部屋を出た。
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作者名：波瀬(Ｎａｍｉｓｅ) | 作成日時：2017年3月17日 23時
