☆ １３ ☆ ページ13
藤ヶ谷ｓｉｄｅ
注文したものが届き、食事しながら、談笑中･･･。
不意に、沈黙する瞬間があって、
けど、その時でさえ、居心地よく自然に過ごせてる美鈴さんとの時間･･･。
『まだ、言葉にするのは、つらいかなって思います。』
美鈴さんが言ってたことが、ずっと気になっていて、
いつか、美鈴さんの気持ちが落ち着いたら、話してくれると嬉しいなと思ってしまう。
けど、ただの友人には、話せることじゃないのかなって感じたから、
俺は、少しでも、美鈴さんとの距離を縮めていきたいと思うんだ。
「ねぇ、プライベ−トなんだから、敬語やめない？」
美鈴「えっ？今って、仕事なんじゃないですか？」
少し、驚いた感じの美鈴さんも素敵だなって思いながら、
「俺は、オフモ−ドのつもりで誘ったんだけど･･･」
意味ありげにそう言って、優しく微笑った。
美鈴「藤ヶ谷さん、聞いてほしいことがあるって･･･だから、何か相談事かと･･･。」
少し戸惑ってる美鈴さんもいいなって思ってる俺･･･。
「なるほどね･･･。」
どう攻めようかなと思いながら、美鈴さんの様子が気になった。
美鈴「それと、」
「ん？」
美鈴「オフで、その輝き、ずるくないですか？
藤ヶ谷さん、アイドルオ−ラ全開で、消せてませんよ。」
真剣な顔で言う美鈴さんに対して、俺は、笑ってしまった。
美鈴「藤ヶ谷さん？」
「･･･ごめん･･･、思いつめた顔してるから、何言うのかと思ったら･･･」
美鈴「笑いすぎです･･･」
「ごめん･･･でもさ、無理じゃない？」
美鈴「えっ？」
「一応、変装とかするけどさ、限界はあるからね？
俺が言ったのは、気持ちの上で、オンとオフ切り替えてるってことだったんだけど･･･
で、プライベ−トの俺とは、一緒にいられない？」
美鈴「そんなこと･･･光栄ですけど、私は、仕事モ−ドでお願いします。」
「そっか･･･確か、全力で断るんだっけ？(笑)
了解！一緒に過ごせるなら、それでもいいや。
その代わり、二人でいるときは、敬語なし、太輔呼びで、よろしく。」
美鈴「かなりがんばって、敬語無しの太輔くん呼びで･･･」
「仕方ないな･･･でも、そんな美鈴さんも、かわいいから許す。」
美鈴「かわいいって、私、太輔くんより年上だよ？」
「うん、知ってるよ。けど、そんなの関係なくない？」
そう言って、まっすぐ見つめてくる視線に、正直、戸惑っていた･･･。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 50人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Kis-My-Ft2」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：波瀬(Ｎａｍｉｓｅ) | 作成日時：2017年3月17日 23時
